もし運転中に津波が発生したら?

強い揺れや弱くても長い揺れを感じたら、また地震を体で感じなくても、
「津波警報」等を見聞きしたら、いち早く海岸から離れ、可能な限り高い場所へ避難しましょう。

津波発生時

津波発生時の行動指針

  • 強い揺れや弱くても長い揺れを感じたら、また地震を体で感じなくても、「津波警報」等を見聞きしたら、いち早く海岸から離れ、可能な限り高い場所へ避難する。
  • 海水浴等により海岸付近にいる人は、「津波注意報」でも避難が必要。海からあがる、海岸から離れるなど、すぐに避難を開始する。
  • 避難をするときは、近くの高台や津波避難タワー、津波避難ビルなどに向かう。
  • 第一波の引いた後に家に戻り第二波にのみこまれ被害に遭ったケースや、余震により再度津波が発生するケースもあり、警報・注意報が解除され安全が確認されるまでは決して被災地域には立ち入らない。
  • 津波の災害は人の想像を絶する規模であり、その想像を超えた災害から身を守るためには、日頃から津波に関する情報を収集したり、津波ハザードマップなどで家の周りの安全な避難場所を確認しておくことが必要。
  • 津波は想像を超える速さ、あるいは想像を超える場所からやってくることを認識しておく。

津波標識について

津波標識について

津波の危険がある場所には、津波が来襲する危険があることを示す「津波注意」のほか、津波避難場所や津波避難ビルを示す津波標識が設置されています。万一に備え、海の近くにいるときには必ず確認しておきましょう。

また、最寄りの津波避難場所や津波避難ビル、高台などへの経路を確認しておきましょう。

浸水深と避難行動

大雨・洪水・津波などで浸水した際の、水面から地面までの深さのことを浸水深といいます。
浸水深が大きくなると、自動車の走行に支障をきたし、避難行動が困難になります。
そのため、自動車なら多少の津波であれば避難できると油断せず、津波が押し寄せる前に避難することが重要です。

■冠水路での自動車走行テスト

※水深60cmの時速10kmのテスト

JAFユーザーテストにて、集中豪雨などでアンダーパスが冠水した場合を想定し、自動車がどのくらいの浸水深の冠水路を走りきれるかを検証しました。
テスト車両:セダンタイプ

浸水深 速度 走行可否 結果コメント
30cm 時速10km フロントバンパーの上部に水が接する程度で、フロントグリル部分から直接水が入ることはなく、コース設定の30mを走行した
時速30km
※エンジンルームに入水
時速10kmに比べて巻き上げる水の量が多くなり、エンジンルームに多量の水が入ったが、コース設定の30mは走行した
60cm 時速10km × フロントガラスの下端まで水をかぶり、すぐには止まらずも、登りのスロープに差し掛かった31m地点でエンジン停止
時速30km
※テストなし
水深60cmの時速30kmのテストは時速10kmの段階ですでにエンジンが停止したため、実施しておりません

浸水深30cmは走行できましたが、同じ浸水深でも速度が高くなると巻き上げる水の量が多くなり、エンジンに水が入りやすくなります。
速度を落とせばある程度まで走行できる可能性はありますが、他の要因でエンジンが止まることもあるので、走りきれるとは限りません。
上記2パターン以外では走行テストをしておりませんが、実際の冠水路では水の深さも水の中の様子もわからないため、冠水路に遭遇したら安易に進入せず、迂回しましょう。
テスト詳細は、「JAFユーザーテスト 冠水路走行テスト」をご確認ください。
※あくまでもJAFユーザーテストの結果です。走行可否は実際の災害時とは異なる場合がございます。

運転中に「津波警報」等を見聞きしたら、いち早く海岸から離れ、可能な限り高い場所へ避難しましょう。

車の水没

車が水没してしまった場合

車が水没してしまった場合
  • 外からの水圧によってドアを開けることができず、ウインドウガラスは開かずハンマーもないといった事態でも落ち着いて行動しましょう。
  • 次第に車内に水が入ってきますが、外の水位との差が小さくなったときが脱出のタイミングです。圧力の差が縮まるためドアにかかる水圧も小さくなるので、ドアが開けやすくなります。車内に取り残されてしまうと真っ先に外に脱出したくなりますが、車はなかなか沈まないものです。
  • ドアが開きそうな状態であると感じたら、大きく息を吸い込み足など力を込めて押し開けます。
    落ち着いて脱出の機会をうかがいながら、そのタイミングを逃さず、一気に脱出をはかりましょう。

冠水車両に火災のおそれ

  • 2004年8月に香川県高松市で台風16号による高潮が発生し、その後、海水に浸かった車が次々と自然発火する事態が起こりました。海水に含まれる塩分が車内の電気配線等をショートさせ、その熱で発火したものです。海水が引いた後も、その塩分により、配線等の腐食が急速にすすむため、注意が必要です。
  • 水害により冠水した車両は、キースイッチが切れた状態であっても、バッテリーが接続されていれば、つねにバッテリーの電流は流れている状態にあります。 電気系統(エンジン・ヘッドライトなど)の漏電で火災が発生する可能性がありますので、冠水した車両については、水が引いていても、以下のとおり取り扱うようにしてください。
  • 1いきなりエンジンキーを回さない、エンジンボタン(プッシュボタン)を押さないでください。
  • 2ボンネットを開け、水に浸っているようであれば、火災防止のためバッテリーのマイナス側のターミナルをはずしてください。
  • 3はずしたターミナルが、バッテリーと接触しないような絶縁処置をしてください。
  • 4ハイブリッド車(HV)・電気自動車(EV)は、むやみに触らないようにしてください。

実証実験(JAFユーザーテスト)

水没/豪雨/濃霧

冠水によって車両が立ち往生したり、ドアも窓も開かず車内に閉じ込められる被害が起きています。水没車両からの脱出方法や冠水路走行の危険性を検証したテストを紹介します。

災害時における役立ち情報

JAFのロードサービスは自然災害にも対応

JAFのロードサービスは、自動車保険では対象外の地震、台風、大雪など「自然災害に起因した事故・故障」にも対応しています。

自動車保険について

地震・噴火・台風・洪水・高潮・津波などによる自然損害には、対人賠償保険・対物賠償保険・無保険車傷害保険が適用されません。ただし、一時金をお支払いする特約を販売している保険会社もあります。あらかじめご自身の契約している保険の内容を確認し、災害に備えましょう。

その他の注意喚起