会長メッセージ

会長 藤井 一裕

昨年からの新型コロナウイルス感染拡大の影響がある中、JAFの会員数は、2021年3月末現在で、前年同期に比べ約22万名増加し、1993万1千名に達しました。皆様のご支援に応えるべく、会員満足度のさらなる向上と、くるま社会が抱える問題の解決のため、今年もさまざまな施策を積極的に実行してまいります。

JAFは前回の東京オリンピック開催を控えた1963年に、訪日外国人ドライバーの増加やモータリゼーションの発展にともない顕在化しつつあった、さまざまな課題を解決するために、海外の自動車クラブ等を参考にして、自動車業界の総意によって設立されました。半世紀あまりを経た現在、自動車を取り巻く環境は大きく、また加速度的に変化を続けています。

JAFでは、こうした外部環境の変化に対応し、自動車ユーザーの皆様のご期待にお応えするために積極的にITの導入と業務のデジタル化を進めています。

ロードサービスでは、進化を続ける自動車技術と多様化する救援ニーズに対応するためAIを駆使した自動配車システムでお客様への到着時間を短縮、さらにロードサービスカーに搭載されている故障診断ツールを利用し、目の前でお客様に情報を提供し安心をお届けしています。

また、JAFスマートフォンアプリでは、ロードサービスカーの現在地が分かる救援要請機能をはじめ、会員の皆様から多くのご要望をいただいている会員優待サービスがデジタル会員証を介してシームレスに連携することで利便性を向上させています。あわせて公式ウェブサイトとの連携により全国各地の情報やドライブコースなどが容易に閲覧できユーザビリティを高めています。

社会貢献活動については被災地支援をはじめ、交通安全啓発や地域の活性化など多岐にわたっています。

昨年も豪雨災害が発生し、多くの方々に深刻な被害をもたらしました。JAFでは、過酷な状況下においても、被災されたお客様からの救援要請に的確に対応できるよう、自治体等の防災訓練等にも積極的に参加し、災害時、迅速に救援活動をおこなえる体制を整えています。

また、信号機のない横断歩道での歩行者保護についての調査は今年度で5回目となり、その結果は毎年多くのマスコミにも取り上げられています。今回の調査では、初めて停止率が20%を超え、調査開始から右肩上がりとなっています。しかしながら、いまだ8割のクルマが停止しない現状があり引き続き関係機関と連携し啓発活動を進めていきます。

地域振興活動では、時勢を考慮してウェブで自宅から参加できるドライブスタンプラリーや、ECサイトで購入できる地域特産品のラインナップを増やし、自宅でも楽しめるサービスを展開しています。

昨年は新型コロナウイルスの影響で、全国各地でモータースポーツイベントの開催が危ぶまれるなか、関係各所の協力のもと様々な感染症対策を実施し、トップカテゴリーの競技はもとより、モータースポーツ初心者でも気軽に楽しめるオートテストまで、全国各地でのJAF公認競技会の開催を支援しました。今後も各地域のモータースポーツクラブと緊密に連携し、より一層の活性化を図ってまいります。

JAFは、これからも健全なくるま社会の発展に貢献するため力を尽くしてまいりますので、本年も一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)

会長  藤井 一裕ふじい かずひろ