会長メッセージ

JAFは1963年の創立以来、安全と安心の支えとなるロードサービスをはじめとする各種サービスを提供し、皆様からのご理解、ご協力をいただきながら歩んでまいりました。会員数は昨年11月末現在で、前年同期に比べ約26万名増加し、2066万3千名に達し、これからも皆様のご支援に応えるべく、会員満足度のさらなる向上と、モビリティ社会が抱える問題に対して、今年もさまざまな施策を積極的に実行してまいります。

JAFを取り巻く環境は、少子高齢化やモビリティユーザーのニーズの変化により厳しさを増しています。そのような中、皆様のご期待に応えるべく「対話と共創」によりつねに変化し続け、安全・安心な地域社会を支えることをめざして事業を進めています。

ロードサービスでは、昨年4月に会員サービスの拡充と多様化するトラブルに対応するため、ロードサービス利用約款を改定し、サービス内容やロードサービス料金を変更しました。会員サービスのさらなる向上により、JAF会員の方からのロードサービス利用は増加しています。

さらに、全国を8ブロックに分けて開催されているロードサービス競技会を初めてお客様向けに公開しました。JAFのロードサービスの技術力や接客の様子など、より多くの方に知ってもらう機会にすることでお客様満足度の向上と隊員のさらなるスキルアップにつなげてまいります。

また、信号機のない横断歩道での歩行者保護についての調査は9回目となります。今回の調査では、停止率が53.0%となり、調査開始から過去最高となりました。しかしながら、いまだに約半数のクルマが停止しない現状があり、引き続き関係機関と連携し啓発活動を進めてまいります。

自動車税制については、昨年12月にガソリン税に上乗せされているいわゆる暫定税率の解消に向けた進展がありました。JAFが実施した自動車税制に関するアンケートでは、98.9%が自動車にかかる税金を負担であると回答している現状の中、JAFが長年にわたり強く要望している公平・公正・簡素な自動車税制の実現に向けた前進です。

モータースポーツでは、トップカテゴリーの競技はもとより、モータースポーツ初心者が気軽に楽しめるオートテスト、ドリフトテストまで、全国各地でのJAF公認競技会の開催を支援しました。今後も各地域のモータースポーツクラブと連携し、より一層の活性化をはかってまいります。

JAFは、これからも健全なモビリティ社会の実現のために力を尽くしてまいりますので、本年も一層のご支援を賜わりますようお願い申し上げます。

一般社団法人 日本自動車連盟(JAF)

会長  坂口 正芳さかぐち  まさよし