台風・大雨時のクルマに関する注意点

台風や大雨の危険が近づいているというニュースや気象情報を見聞きしたら、アンダーパスや川沿い、海岸沿い、急傾斜地など、危険な場所には近づかないようにしましょう。危険を感じたり、市区町村からの避難勧告等があった場合は、あわてずすみやかに避難しましょう。

ハザードマップで危険箇所を確認

常総市の洪水ハザードマップ(鬼怒川)の例

大雨や台風のときには、海岸や増水した川、急傾斜地など、危険な場所には近づかないようにしましょう。避難するときも安全なルートを通って移動できるよう、日頃から、市区町村が作成している「ハザードマップ」を活用して、危険箇所を確認しておきましょう。

ハザードマップは、過去に発生した災害の被害状況をもとに、地震や津波、台風や集中豪雨による洪水、土石流や崖崩れ、火山の噴火など、大規模自然災害における被害発生状況を予測し、地図に書き込んだものです。ハザードマップには、河川が氾濫した場合に浸水が予想される地域、土砂災害の発生する危険性のある地区(土砂災害危険箇所・土砂災害警戒区域など)などが示されていますので、あらかじめ知っておくことで、早めに避難行動をとったり、危険を回避して移動したりすることができます。

国土交通省ハザードマップポータルサイト

避難の際に気をつけるべき事項

■正確な情報収集と早めの避難を

テレビ、ラジオ、インターネット等での最新の気象情報、災害情報、避難情報に注意しましょう。 危険を感じたら、早めの避難をしましょう。

■動きやすい格好で

持ち物はリュックで、手は自由に、長靴よりひも付き運動靴で避難しましょう。


■はん濫した水は勢いが強い

はん濫した水の流れは、勢いが強いので水深が膝程度になると大人でも歩くのが困難になります。 緊急避難として、高い堅牢な建物にとどまることも選択肢の一つです。

■はん濫した水は濁っている

はん濫した水は、茶色く濁っており、水路と道路の境や、ふたが開いているマンホールの穴は、見えません。やむを得ず水の中を移動するときは、棒などで足下を確認しながら移動しましょう。


※出典 国土交通省「川の防災情報」

浸水深と避難行動

大雨・洪水・津波などで浸水した際の、水面から地面までの深さのことを浸水深といいます。
浸水深が大きくなると、自動車の走行に支障をきたし、避難行動が困難になります。
水位が上がり始める前に避難することが重要です。

■冠水路での自動車走行テスト

※水深60cmの時速10kmのテスト

JAFユーザーテストにて、集中豪雨などでアンダーパスが冠水した場合を想定し、自動車がどのくらいの浸水深の冠水路を走りきれるかを検証しました。
テスト車両:セダンタイプ

浸水深 速度 走行可否 結果コメント
30cm 時速10km フロントバンパーの上部に水が接する程度で、フロントグリル部分から直接水が入ることはなく、コース設定の30mを走行した
時速30km
※エンジンルームに入水
時速10kmに比べて巻き上げる水の量が多くなり、エンジンルームに多量の水が入ったが、コース設定の30mは走行した
60cm 時速10km × フロントガラスの下端まで水をかぶり、すぐには止まらずも、登りのスロープに差し掛かった31m地点でエンジン停止
時速30km
※テストなし
水深60cmの時速30kmのテストは時速10kmの段階ですでにエンジンが停止したため、実施しておりません

浸水深30cmは走行できましたが、同じ浸水深でも速度が高くなると巻き上げる水の量が多くなり、エンジンに水が入りやすくなります。
速度を落とせばある程度まで走行できる可能性はありますが、他の要因でエンジンが止まることもあるので、走りきれるとは限りません。
上記2パターン以外では走行テストをしておりませんが、実際の冠水路では水の深さも水の中の様子もわからないため、冠水路に遭遇したら安易に進入せず、迂回しましょう。
テスト詳細は、「JAFユーザーテスト 冠水路走行テスト」をご確認ください。
※あくまでもJAFユーザーテストの結果です。走行可否は実際の災害時とは異なる場合がございます。

台風や大雨の際は、急な道路の冠水や川の増水が起こりやすくなっています。
冠水した道路は、見た目だけでは水深をはかることができないため、いざ進入してしまうと、思いのほか深いことがあります。
ただ、運転席にいる限り、クルマの床面以上の水深であっても、ただちには浸水してきません。
そのため、危険を察知するころには、クルマが浮いて前後に動かなくなり、エンジンの吸気口が水を吸ってしまったり、排気管が水圧で塞がれてしまい、エンジンが停止し、そのまま立ち往生という結果にもつながりかねません。

運転中に大雨に遭遇した際は、川沿いや海岸沿いの他、高架下や立体交差のアンダーパスなど周囲より低い場所には絶対に進入せず、迂回しましょう。
また、水位が上がってからの自動車避難は大変危険なため、控えましょう。

車の水没

車が水没してしまった場合

車が水没してしまった場合
  • 外からの水圧によってドアを開けることができず、ウインドウガラスは開かずハンマーもないといった事態でも落ち着いて行動しましょう。
  • 次第に車内に水が入ってきますが、外の水位との差が小さくなったときが脱出のタイミングです。圧力の差が縮まるためドアにかかる水圧も小さくなるので、ドアが開けやすくなります。車内に取り残されてしまうと真っ先に外に脱出したくなりますが、車はなかなか沈まないものです。
  • ドアが開きそうな状態であると感じたら、大きく息を吸い込み足など力を込めて押し開けます。
    落ち着いて脱出の機会をうかがいながら、そのタイミングを逃さず、一気に脱出をはかりましょう。

冠水車両に火災のおそれ

  • 2004年8月に香川県高松市で台風16号による高潮が発生し、その後、海水に浸かった車が次々と自然発火する事態が起こりました。海水に含まれる塩分が車内の電気配線等をショートさせ、その熱で発火したものです。海水が引いた後も、その塩分により、配線等の腐食が急速にすすむため、注意が必要です。
  • 水害により冠水した車両は、キースイッチが切れた状態であっても、バッテリーが接続されていれば、つねにバッテリーの電流は流れている状態にあります。 電気系統(エンジン・ヘッドライトなど)の漏電で火災が発生する可能性がありますので、冠水した車両については、水が引いていても、以下のとおり取り扱うようにしてください。
  • 1いきなりエンジンキーを回さない、エンジンボタン(プッシュボタン)を押さないでください。
  • 2ボンネットを開け、水に浸っているようであれば、火災防止のためバッテリーのマイナス側のターミナルをはずしてください。
  • 3はずしたターミナルが、バッテリーと接触しないような絶縁処置をしてください。
  • 4ハイブリッド車(HV)・電気自動車(EV)は、むやみに触らないようにしてください。

車両水没・強風実験(JAFユーザーテスト)

冠水路走行テスト

実験映像

水深何cmまでドアは開くのか?

実験映像

車両水没時の脱出テスト

実験映像

強風時のドア開けテスト

実験映像

災害時における役立ち情報

JAFのロードサービスは自然災害にも対応

JAFのロードサービスは、自動車保険では対象外の地震、台風、大雪など「自然災害に起因した事故・故障」にも対応しています。

自動車保険について

地震・噴火・台風・洪水・高潮・津波などによる自然損害には、対人賠償保険・対物賠償保険・無保険車傷害保険が適用されません。ただし、一時金をお支払いする特約を販売している保険会社もあります。あらかじめご自身の契約している保険の内容を確認し、災害に備えましょう。

その他の注意喚起