自転車の側方通過(JAFユーザーテスト)
実施日・諸条件
| 実施日 | テスト:2026年8月3日(月)、4日(火) |
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| 場所 | テスト:横浜港シンボルタワー(神奈川県横浜市) |
| 背景 | 2026年4月施行の改正道路交通法では、自動車が自転車の側方を通過する際、十分な間隔が確保できない場合は、安全な速度で走行することが定められている。 今回は、クルマと自転車双方が安全かつ安心して道路を利用できるよう、クルマが自転車の側方を通過する際の実態や影響を、実地調査とテストで検証した。 |
| 内容 |
実地調査実際の道路で自動車が自転車の側方を通過する際の速度および側方間隔の実態を調査した。 調査は、制限速度が時速40kmの片側1車線道路で、片側の幅員が4m以上あり、道路左端に自転車ナビラインが整備された道路を自転車で走行し実施した。 自転車には、自動車の接近速度および自動車との間隔を計測できるセンサーを搭載し、通過時のデータを記録した。
テスト実地調査の結果をもとに、20代から70代のモニター計6名が乗車する自転車の側方60cm、90cm、150cmをミニバンが通過した際の印象について聞き取りをおこなった。通過速度は時速40km、60kmとし、側方間隔60cmのみ時速20kmでも実施した。 ※側方間隔60cmでの通過は、安全確保のため自転車を停止した状態で実施。
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実地調査結果
一般車127台を対象に調査したところ、側方間隔の平均は95cm、通過時の平均速度は時速32.8kmであった。

側方間隔と通過速度を示した散布図
上記の散布図は全127台の側方間隔と通過速度を示したもので、側方間隔80cm~1m、時速30~35kmで通過する車両が多く確認された。
- 今回の調査結果は特定の道路条件下で得られたものであり、道幅や車線数の異なる生活道路や幹線道路では、異なる傾向がみられる可能性がある。
テスト結果
側方間隔60cmでは、時速20kmであってもモニターの評価は二分され、半数が安心して走行できると回答した一方、半数は不安を感じた。また、「速度が低い分、クルマが横にいる時間が長く感じられ、不安だった」との意見も見られた。
一方、側方間隔90cmの位置を時速40kmで通過した場合、1名を除き安心して走行できると回答した。さらに、側方間隔150cmでは、すべての速度において不安を感じたモニターはいなかった。

側方間隔・通過速度別のモニターの印象
まとめ
- 自転車運転者の不安感や安心感には、側方を通過するクルマとの間隔だけでなく、クルマの速度も影響することが分かった。
- 自転車運転者の安全と安心のため、ドライバーは十分な側方間隔を確保するとともに、速度に配慮して通過することが望まれる。
- 自転車を利用する際は、自分の安全を確保するために、道路の左側端に沿って走行する。
- クルマと自転車の双方が思いやりを持って行動することで、より安全・安心な道路利用の実現につながると考えられる。