ボンネットを開けるときは、まず運転席の右足付近のボンネットオープナーを探します。目印はボンネットが開いたクルマのマーク。見つけたら、レバーをしっかり引いてみましょう。
クルマの正面に立ち、少し開いたボンネットのすき間からロック解除レバーを探しましょう。レバーは左右または上下に動くので、指で動く方向に押し、同時にボンネットを持ち上げます。
ボンネットを支えるためのステー(棒)がエンジンルームの中にあるので、持ち上げてボンネット側にあるステー穴にしっかり固定しましょう。矢印でステー穴の場所を示している車種もあります。
ボンネットを閉めるときは、エンジンルームから20~30㎝の高さまで下げ、両手を同時に離します。閉まらないときは、ボンネット前端の中央付近を両手で軽く押して、しっかり閉めましょう。
ボンネットを開けるときは、安全な場所で作業しましょう。エンジンルームはホコリやオイルで汚れていることがあるので、作業用手袋を用意しておくと便利です。強風でボンネットが閉まらないように、ステーは確実に固定してください。ステーの使い方や形状は車種によって違うので、取扱説明書を確認しておくと間違いありません。また、作業後はボンネットがちゃんと閉まっているかを確認するのも大切です。ボンネットの前端を両手で押して閉めるときは、強く押すとボンネットがへこんでしまうことがあるので注意しましょう。
※ダンパー付きボンネットの場合も基本的に同様ですが、詳しくは取扱説明書をご覧ください。
ウォッシャー液を噴射して、噴射の向きや高さが適当かを点検します。噴射する向きが違っていたり、勢いが足りずに高さが十分でないときは、自動車販売店などで調整してもらいましょう。
ウォッシャー液を噴射して、ワイパーを作動させます。このときフロントウインドウがきれいに拭き取れるかを点検しましょう。ワイパーを低速、高速で動かし、正常に作動するかも確認します。
拭きもれや筋が残るなど拭き取り状態が悪いときは、ワイパーを立ててワイパーゴムを点検します。ゴムの端が切れ始めていたり劣化している場合は、自動車販売店などで交換してもらいましょう。
ウォッシャー液の量を点検するには、ボンネットを開けてウォッシャータンクを探しましょう。タンクを横から見て残りの量を確認します。車種によってはキャップを外してレベルゲージで確認するものもあります。
ワイパーを作動させた時にウォッシャー液が入っていなくて出てこなかった…。なんてことのないようにウォッシャー液は定期的に補充しましょう。水道水でも一時的に代用可能ですが冬季は凍結してしまう可能性がありますので、洗浄効果も考えると専用のウォッシャー液を入れておいたほうが良いでしょう。カー用品店などで数百円程度で購入できます。また、ワイパーゴムは紫外線や外気温の影響により、使用しなくても自然に劣化していくものです。定期的にチェックして不具合がある場合は交換するようにしましょう。(通常の使用で1年に1回の交換が目安とされています)
エンジンスイッチをONにしてヘッドランプ、スモールランプの点灯具合を確認します。ハイビーム(上向き)も同時に点検しましょう。ウインカーは左右交互に作動させ、すべてが点滅するかを確認します。(ハザードランプも忘れずに)
車の後方に回り、テールランプ(尾灯)、ライセンスランプ(ナンバー灯)の点灯具合も確認しましょう。
ブレーキランプの点検は、家族や友達に協力してもらうとスムーズにできます。同時にシフトレバーを「R」レンジに入れて、バックランプの点検も行いましょう。一人で行う場合は夜間、自宅の外壁や塀などに反射させて確認しましょう。
ヘッドランプは薄暗くなった夕方から早めに点灯しましょう。これは対向車や周囲に自分の存在を知らせ、事故防止につなげるためです。日中にトンネルへ入ったときも、必ず点灯させましょう。
ヘッドランプ、ブレーキランプ、ウインカーなどの灯火類は、周囲に自分の位置や存在を知らせる大切な装備です。球切れの確認と併せてレンズなどに汚れや損傷がないかも点検しましょう。バックランプのチェックでは、シフトレバーを「R」レンジに入れるためにクルマが動く危険があります。ブレーキペダルをしっかり踏み込んで行ってください。
※ウインカーが球切れを起こすとメータ内のインジケータ・ランプ点滅速度に変化が生じドライバーにそのことを知らせます。
タイヤの空気圧はとても重要ですが正しく入っているかは、タイヤを見ただけでは分かりにくいものです。そこで、定期的な点検が大切。ガソリンスタンドなどで月に一度は空気圧を計測してもらいましょう。
タイヤの溝の深さが1.6㎜以下になると、タイヤ側面の△マークの位置にスリップサインが現れます。これはスリップの危険を知らせる合図。新しいタイヤに交換しましょう。
タイヤの溝に小石やガラスが挟まっていないか確認しましょう。ハンドルを左右どちらかに切って、タイヤの接地面が広く見えるように工夫すると、作業がスムーズにできます。
タイヤの側面を見て、異常がないかを点検しましょう。ゴムの劣化によるひび割れや亀裂などがあれば、自動車販売店などで点検してください。必要ならば新しいタイヤに交換を!
タイヤの交換時期は使用期間や走行距離、使用環境の違いにより一定ではありません。そのため常に自分の目でタイヤの状態を確認する習慣を身につけましょう。給油の際にガソリンスタンドでタイヤの空気圧を調整してもらうときは、店員さんに「空気圧をチェックしてください」と言えば大丈夫。減っていたら補充してもらえます。タイヤに釘などが刺さっているときは、抜かずに近くのガソリンスタンドやタイヤショップへ行きましょう。刺さった釘を抜くと、急激に空気が抜けてしまうことがあります。
AT車(オートマチック車)ならば、ブレーキペダルを踏み込んでいないとエンジンはかかりません。もう一度、ブレーキペダルを奥までしっかりと踏み込み、エンジンを始動させてください。
AT車では、ギアが「P」(パーキング)か「N」(ニュートラル)に入っていないとエンジンはかかりません。念のためセレクトレバーをPに入れ直し、もう一度エンジンをかけてみましょう。
電子キーの電池が切れていることがあります。電子キーをエンジンスタートスイッチに近づけて、作動表示灯が点灯後、ブレーキペダルを踏み込んだままエンジンスタートスイッチを押します。(メーカーにより違いがあります)
ハンドルがロック(固定)してしまうことで、エンジンがかからないことがあります。そんなときは、ハンドルを左右に回しながら、キーを回して(あるいはプッシュボタンを押して)みましょう。
エンジンを始動させるときは、どんなときでもブレーキペダルを踏みながら行うことを忘れずに。なおMT車の場合はクラッチペダルを踏み込んでいないと始動しない車種もあります。また電子キーの電池が消耗してドアが開かない場合は、電子キーに内蔵されているキーでドアを開けることができます。なお内蔵のキーでドアを開けた場合、一定時間(一般に20~30秒)以内にエンジンを始動させないと警告音が鳴る車種もあるので注意してください。