[Q]中型免許とは?取得条件や費用、8t限定解除の方法を解説

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中型自動車

[A]中型免許は、原則として20歳以上で、普通免許や準中型免許などを通算2年以上保有している人が取得できる免許です。取得すると、車両総重量7.5t以上11t未満の中型自動車などを運転できます。

  • 中型免許は2007年6月2日の道路交通法改正で新設された免許区分で、現在は車両総重量11t未満・最大積載量6.5t未満・乗車定員29人以下の車両を運転できる。
  • 原則として、20歳以上かつ普通・準中型・大型特殊免許などを通算2年以上保有していることが取得条件。
  • 2007年の法改正以前に普通免許を取得した人は「中型8t限定免許」に該当し、教習所で技能教習と卒業検定に合格することで限定解除が可能。

中型免許とは

中型免許とは、2007年6月2日の道路交通法改正で新設された免許区分です。車両総重量11t未満・最大積載量6.5t未満・乗車定員29人以下の車両を運転できます。

この免許を取得すると、いわゆる4tトラックやマイクロバス(乗車定員29人以下)のうち、中型免許の範囲に収まる車両を運転できるようになります。

準中型免許との違い

準中型免許は2017年3月に新設された免許区分で、中型免許と混同されやすいですが、運転できる車両の範囲や取得条件に明確な違いがあります。

準中型免許で運転できる車両は、車両総重量7.5t未満・最大積載量4.5t未満・乗車定員10人以下に限られており、中型免許よりも上限が小さく設定されています。

中型免許であれば車両総重量11t未満・最大積載量6.5t未満・乗車定員29人以下まで運転できるため、対応できる車両の範囲が大きく異なります。

取得条件にも違いがあります。準中型免許は18歳以上であれば普通免許がなくても取得できます。一方、中型免許を取得するには満20歳以上であることに加え、普通免許などを取得してから通算2年以上の運転経歴が必要です。

どちらの免許が必要かは、運転する車両の規模や用途によって判断することが大切です。

中型免許の取得条件

中型免許を取得するためには、年齢・運転経歴・身体的条件の3つをすべて満たす必要があります。

まず、年齢と運転経歴の条件として、満20歳以上であり、普通免許・準中型免許・大型特殊免許などを取得してから通算2年以上の運転経歴が必要です。

次に、身体的な条件は以下のとおりです。

  • 両眼0.8以上・片眼0.5以上の視力(眼鏡・コンタクトレンズの使用可)
  • 深視力検査で3回の平均誤差が2cm以内
  • 10mの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえる聴力(補聴器の使用可)
  • 赤・青・黄の色彩識別能力

視力や聴力については、眼鏡・コンタクトレンズ・補聴器による矯正が認められているため、裸眼の状態で基準を満たせない場合でも取得できる可能性があります。これらの条件を事前に確認したうえで、取得に向けた準備を進めることが大切です。

中型免許の取得方法

自動車教習所に通うイメージ

中型免許を取得する方法は、「自動車教習所に通う方法」と「運転免許試験場で直接受験する方法」があります。また、2007年6月1日以前に普通免許を取得した「中型免許(8t限定)」の保有者は、新規取得ではなく限定解除によって8t限定を解除できます。

それぞれの方法について詳しく見ていきましょう。

自動車教習所に通う

自動車教習所に通い、卒業検定に合格する方法です。この方法では、指定自動車教習所を卒業することで、運転免許試験場での技能試験が免除され、適正試験のみとなります。

試験場での一発試験に比べてハードルが低く、確実に取得を目指したい方に向いている方法といえます。

必要な教習時間は、現在保有している免許の種類によって異なります。それぞれの内訳は以下のとおりです。

  • 普通免許(MT):技能15時限・学科1時限
  • 普通免許(AT限定):技能19時限・学科1時限
  • 5t限定準中型(MT):技能11時限・学科1時限
  • 5t限定準中型(AT):技能15時限・学科1時限
  • 準中型免許:技能9時限・学科なし

運転できる車両区分が近い免許を保有しているほど、必要な教習時間は少なくなります。自分が現在保有している免許の種類を確認したうえで、必要な教習時間を把握しておくことが大切です。

一発試験で取得する

いわゆる一発試験とは、教習所に通わず試験場へ直接出向いて受験する方法を指します。取得の流れは、適性試験や学科試験(必要な場合)、技能試験などを受験し、すべての要件を満たすことで免許が交付されます。

ただし、試験場での技能試験は難易度が高いため複数回受験する人も多く、合格までにかえって時間がかかることもあります。そのため、一発試験は免許を失効してしまった再取得者など、運転経験がすでに十分にある方向けの方法といえるでしょう。

初めて中型免許の取得を目指す方には、現実的な選択肢とはいいにくい側面もあります。

中型免許の取得費用

中型免許の取得にかかる費用は、教習所への通学か一発試験かという取得方法の違いや、現在保有している免許の種類によって大きく異なります。自分の状況に合った取得方法を選ぶためにも、それぞれの費用相場をあらかじめ把握しておくことが大切です。

自動車教習所に通う場合

自動車教習所に通う場合の費用は所持免許の種類によって異なりますが、一般的には20〜25万円程度が目安です。ただし、教習所では契約プランによっては、技能教習の延長(補修)や卒業検定に不合格となった場合に、追加費用が発生することがあります。

また、この金額は教習所にかかる費用のみであり、卒業後は運転免許試験場での各種手続きや手数料が別途必要になります。最終的な総費用を把握するうえでは、教習所の費用だけでなく、これらの追加費用も含めて計算しておくことが大切です。

一発試験で取得する場合

中型免許を運転免許試験場で直接受験する場合は、まず仮免許試験を受験します。合格後は5日間以上の路上練習を行い、その後本試験を受験する流れです。

これらの試験を受験する際は、受験料や試験車使用料、免許証交付手数料などが必要です。各段階での費用の目安は以下のとおりです。

  • 仮免許試験:5,800円(受験料2,950円・試験車使用料1,750円・仮免許証交付手数料1,100円)
  • 本試験:9,250円(受験料3,900円・試験車使用料3,000円・免許証交付手数料2,350円)
  • 取得時講習受講料:24,150円

これらをすべて合計すると、39,200円となります。ただし、この金額はすべての試験に一発合格した場合の最低額の目安です。

不合格になるたびに受験料や試験車使用料が追加でかかるため、実際の総費用はさらに高くなる点に注意が必要です。一発試験は費用を抑えられる可能性がある一方で、合格難易度が高いことも事実であり、受験回数が増えるほどコスト面のメリットが薄れていきます。

中型8t限定免許の限定解除方法

2007年6月1日以前に普通免許を取得した方の免許は、現在「中型8t限定免許」として扱われています。限定なしの中型免許を取得するためには、「限定解除」の手続きを経る必要があります。

限定解除の方法は、教習所経由と一発試験の2通りです。

教習所経由の場合、学科教習は不要で技能教習のみを受講します。技能審査に合格すると「技能審査合格証明書」が発行されます。その後、運転免許試験場で手続きを行うことで、限定解除後の免許証へ書き換えられます。

一発試験は教習所に通う場合と比べて費用を抑えられますが、技能審査の難易度が高く、試験も予約制で実施されています。そのため、スムーズに限定解除を目指したい方には、一般的に教習所を利用する方法が選ばれています。

中型免許取得後の万が一に備えるならJAFがおすすめ

中型免許を取得して4tトラックやマイクロバスなどを運転し始めると、トラブルへの備えも重要になります。そのような万が一の備えとして、JAFへの加入は有力な選択肢のひとつです。

ただし、中型免許で運転するような大きな車(車両重量3,000kgを超える車両)の場合、JAFで対応可能なロードサービスは「燃料切れ」や「キー閉じこみ」など一部の作業に限られます。バッテリー上がりやパンク、落輪の引き上げ、レッカー移動などは対象外となるため、詳しい対応範囲については以下をご確認ください。

【ロードサービス対象車種】

また、JAFの大きな特徴は、サービスが「車両」ではなく「人」に対するサービス※1である点です。会員であれば、マイカー・社用車・レンタカーを問わず、会員無料範囲内のロードサービスを利用できます※2。

そのため、仕事などで中型自動車を運転する一方で、普段は普通自動車や軽自動車を利用する方にとっても、万が一のトラブルに備えやすい点がJAFのメリットといえるでしょう。

JAFは24時間365日対応しているため、深夜や早朝の配送中にトラブルが発生した場合でも、ロードサービスを依頼できます。

年会費は4,000円(入会金2,000円)です。JAFに入会していない方の場合、作業内容によっては1回あたり20,000円以上※3※4の費用がかかるケースもあるため、事前の入会をご検討ください※5。

※1 個人会員、家族会員の場合のみ対応。法人会員は登録車両に限定します(登録車両であればドライバーはどなたでもサービスをご利用いただけます)。
※2 会員無料範囲を超過した作業料金(20kmを超過したけん引、事故車の処理、落輪や転落車の引き上げ作業など、部品代等)については、一部又は全部をお客さまにご負担いただく場合がございます。バッテリーやガソリンなどの部品・油脂・燃料代は実費をいただきます。
※3 現場の状況によりロードサービス料金が異なります。
※4 表示価格はすべて税込金額(消費税10%)となります。
※5 救援現場でご加入された場合、当該救援は一般の方の料金となります。

まとめ

中型免許は2007年6月2日に新設された免許区分で、中型トラックやマイクロバス、一定規模のキャンピングカーなど、普通免許では運転できない車両を運転できるようになります。

運転できる車両の幅が広がることで、プライベートだけでなく仕事や業務で活用できる場面も増えるでしょう。

取得方法は自動車教習所への通学と一発試験の2通りがあり、中型免許(8t限定)を所持している方には限定解除という選択肢もあります。それぞれの方法にメリットと特徴があるため、自分の状況や目的に合った方法で中型免許の取得を目指しましょう。

■監修者情報

鈴木 ケンイチ
鈴木 ケンイチ

プロフィール:
1966年生まれ。國學院大学経済学部卒業後、雑誌編集者を経て独立。自動車専門誌を中心に一般誌やインターネット媒体などで執筆活動を行う。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを、分かりやすく説明している。著書「自動車ビジネス」(クロスメディア・パブリッシング)

2026年08月現在

 

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