自転車ナビ|保護者 未就学児のお子様が自転車に乗る時に気を付けること 自転車ナビ|保護者 未就学児のお子様が自転車に乗る時に気を付けること

思いがけない子どもの行動

子どもが成長し、元気に遊ぶ姿を見ることは保護者にとって幸せを感じる時間でしょう。
未就学の年齢では、まだ自転車に乗る機会は多くないかもしれません。
しかし、自転車に乗っていなくても子どもならではの予想もつかない行動に驚いたり、危険を感じたことのある方も多いのではないでしょうか。

勝手に窓の鍵を閉める男の子
クルマ通りのある道を歩く女の子
階段で泣く女の子

子どもの特性に注意した教育が必要

未就学児の事故累計別負傷者数
※公益財団法人 交通事故総合分析センターの資料をもとに作成

子どもは大人と比べて視点が低く、視野も狭いうえに、好奇心いっぱいの年ごろです。 目に映っている興味を引くものに、まっしぐらに走っていくことも少なくありません。 その結果として、ほかの自動車や自転車とぶつかってしまう事故が発生することがあります。
未就学児がケガを負ってしまった事故では、この「出会いがしら」の事故がもっとも多いというデータがあります。

未就学児の事故・違反事例

  • 事例1
  • 事例2
  • 事例3
ボールを追いかけて飛び出すこども

自宅の庭でボールを蹴って遊んでいたところ、誤ってボールを門の外へ出してしまいました。
転がっていくボールを追いかけて外へ飛び出していき、走行していた自動車とぶつかりそうになりました。

どうすればよかった?
手をつなぐ親子

幼い子どもはまだ「なにが危険なのか」の判断がつかず、突然走ったり、飛び出しのような行動をとる場合があります。
子どもから目を離さず、また子どもを一人だけで遊ばせずに、保護者がすぐに手を引けるように付いていてあげることが同様の事故を防ぐためには有効です。
「急に飛び出したら危ないんだよ」ということを繰り返し子どもが理解できるまで教えてあげることも大切です。

自転車で転ぶこども

公園内の坂道でキックバイクに乗って遊んでいたところ、思いがけずスピードが出て、バランスを崩して転んでしまいました。
そのまま地面とぶつかって、頭と肘をすりむくケガを負ってしまいました。

どうすればよかった?
ヘルメットをかぶった笑顔のこども

キックバイクを含む乗り物に乗るときは、自分でコントロールできる安全な速度で走ることが大切です。
まずは安全な平地で、スピードを出さずにバランスをとって走ることを教えてあげましょう。
また、気を付けていても転倒してしまうことはあり得ますので、ヘルメットとあわせて肘やひざを保護するプロテクターを付けてあげることを忘れないようにしましょう。

自転車で転ぶこども

補助輪つきの自転車に乗って公園内で遊んでいたところ、止まりきれずにほかの子どもとぶつかって、ケガをさせてしまいました。

どうすればよかった?
自転車のブレーキを使う子供

補助輪のついた自転車は転倒のリスクが低いため、子どもは安心して必要以上にスピードを出してしまう場合があります。速度が出ている場合はブレーキをかけても間に合わずに接触してしまうことも。
まずはブレーキをかけて止まる練習をし、止まれないような速さでは走らないこと、またきちんと前を見て運転することを教えてあげましょう。

もうすこし成長するまでは、公園など安全な場所だけで練習を

手をつなぐ親子

未就学の子どもはまだ複雑な交通ルールを理解することがむずかしい場合が多いため、もうすこし大きくなって、なにが危ないのかが判断できるようになるまでは、公道で自転車などには乗らないほうがいいでしょう。
この時期は、保護者が子どもに根気強く大切なことを教えていくことが必要になります。

  • 前をしっかり見て、スピードを出さない
  • ヘルメットやプロテクターを必ず着ける
  • ブレーキでしっかり止まる練習をする
  • 道路に飛び出さない
こういった基本的なことを繰り返し、子どもが理解できるまでゆっくり伝えていきましょう。

子どもの明るい未来のために

自転車に乗る練習をする親子

子どもが楽しく、安全に自転車をはじめとした乗り物を使えるように、保護者は子どもから目を離さずに守ってあげてください。
また、子どもは大人の行動を見て学んでいきます。
お散歩をするときや、自転車の後ろに乗せるときも、大人がまずはきちんと交通ルールを守って、子どもにとってのお手本を示してあげることが大切です。