自転車ナビ|大人 大人が自転車に乗る時に気を付けること 自転車ナビ|大人 大人が自転車に乗る時に気を付けること

自転車の“使い方”を意識したことはありますか?

自転車は免許が不要な手軽さがあり、乗り方について特に意識する機会は少ないかもしれません。
しかし、手軽であるがために周囲への配慮を欠いたり、事故を誘発するような自転車の使われ方が問題視されています。

雨の中自転車をこぐ男性
飲み会
自転車に乗る大人

自転車の交通違反がこれだけ問題視されています

自転車の交通違反によって検挙された数は10年前と比べておよそ4.3倍も増加しています。
これは自転車の使い方がほかの道路利用者に危険を及ぼしていると社会的に問題視されている結果と言えます。
自転車という便利な乗り物を、他者に配慮しつつ使いこなしていくために、改めてその乗り方を見直してみる必要がありそうです。

自転車の交通違反の検挙件数
自転車の交通違反検挙件数の割合

※警察庁交通局資料をもとに作成

大人の事故・違反事例

  • 事例1
  • 事例2
  • 事例3
自転車で傘さし運転する大人

小雨が降っていたので、「少しだけなら大丈夫」と傘を差しながら自転車に乗ることに。
顔に雨があたらないようにしっかりと持っていたところ、目の前に人がいることに気が付かずぶつかってしまいました。

どうすればよかった?
時速15kmからの制動距離
JAFユーザーテストより

傘を差した状態で運転をすると、片手で運転することになるためブレーキも片方しかかけられず、止まるまでの距離が長くなってしまいます。
また、路面がぬれて滑りやすい状態で、自転車を片手で動かしているため、バランスを崩す原因にもなります。
傘をさしての運転は他者への配慮を欠いた自分勝手な行動になってしまいます。雨天時は自転車の運転を控えるか、レインコートを着用するとより安全となります。

自転車の荷物満載、傘差しはこんなに危険!(JAFユーザーテスト)

バイクと衝突する自転車に乗った女性

食事に行く際にお酒を飲むことになるかもしれないと考え、車やバイクは使わずに自転車で向かいました。
帰り道、飲酒をした状態で自転車を運転していたところ、気が付いたら交差点の中に入っており、走ってきたバイクと接触してしまいました。
信号は自転車のほうが赤でした。

どうすればよかった?
飲酒後に自転車に乗る男性

お酒を飲んで車やバイクを運転するのがダメだということは皆さんご存じかと思います。
自転車もまったく同じで、飲酒運転は厳禁です。
飲酒の影響で判断力や反応が鈍くなり、事故の危険が高まります。
また、自転車に乗る事がわかっている相手にお酒を提供したり、お酒を飲んでいる相手に自転車を貸すのも禁止です。
「飲んだら乗らない」は自転車でも守るべき重要なルールです。

踏切の「非常停止ボタン」

駅の近くを自転車で走行中に踏切のある線路を通ることになりました。警告音が鳴り、もう少しで遮断機が下りかけていましたが急いでいたためそのまま踏切内に進入したところ、踏切を抜けるまえに遮断機が下りてしまい、通行人が電車の非常停止ボタンを押す事態となりました。
電車の運行に遅延が生じ、自転車の運転者には高額な賠償が課せられることになってしまいました。

どうすればよかった?
踏み切り待ちをする大人たち

踏切の遮断機や警報は電車とほかの道路利用者が安全に道路を共有するために設置されており、勝手にルールを破ってしまうと他者へ大きな迷惑をかけてしまうことになります。
踏切は通過前に一時停止し、遮断機が下りている場面では絶対に電車が通過して遮断機が上がるまで線路内に進入してはいけません。

自転車の乗り方

ヘルメット着用、一時停止をする、飲酒をしない、ライトをつける

何気なく行っている自転車の運転が、交通ルールに合っているか確認してみましょう。
自分が歩行者や車の運転手だったら、自転車のマナーが悪いとどう感じるかを考えると、意識が変わるかもしれません。

自転車の交通ルールについてはこちら

子どもたちに見せて恥ずかしくない乗り方をしよう

自転車と海を眺める女性

誰でも使える自転車だからこそ、ひとりひとりがルールを守ることで、安全な交通社会を実現できます。
大人がルールを守らない姿を見せてしまうと、子どもたちもその姿を真似して、危険な目に遭ってしまうかもしれません。
まずは大人がお手本を示して、事故を減らしていきましょう。