チャイルドシートを使わないと、こんなに危険(はじめてのチャイルドシート クイックガイド)
乳児用チャイルドシートを正しく使わないと・・・
乳児用チャイルドシートの使い方が間違っていたらどうなるのか。写真のチャイルドシートは、背もたれ角度が45度より寝ている状態で、しかも、赤ちゃんダミー(体重9kg)はハーネスをしていません。この状態で衝突と同じ衝撃を与えると、赤ちゃんダミーはチャイルドシートからするりと抜けて放り出されてしまいました。実際の車なら、車内の天井や座席などに、赤ちゃんが叩きつけられることを意味します。
チャイルドシートミスユース 40km/h
幼児用チャイルドシートを使わないと……
チャイルドシートの使用率が減少する1~4歳児。乳児に比べて身体のつくりもしっかりしてきて、保護者も安心してしまうのかも知れません。しかし、急ブレーキの時でさえ、子どもは座席に座り続けられません。時速40kmで急ブレーキをかけると、子どものダミー(体重15kg)は前席背もたれに頭部をぶつけ、座席の下に転げ落ちてしまいました。
チャイルドシート不使用の危険性(急ブレーキ時)
学童用チャイルドシートを使わないと・・・
チャイルドシートの使用率が激減する5歳児。親の勝手な判断で、一足早くチャイルドシートを「卒業」してしまうのでしょう。しかし、シートベルトという安全装置で守られていない危険を知るべきです。写真は、後部座席中央で、チャイルドシートを使わずにそのまま座った状態で急ブレーキをかけたときの様子です。子どものダミーは、運転席と助手席の間に転げ落ちました。
実際に、このような経験をしたことのあるJAF会員から、「急ブレーキ時に後部座席中央にいた子どもがシフトレバーまで飛んできて右目を強打。ものすごくはれ、失明するところだった」という体験も報告されています。