発進時のエコ運転術(誰でもできるエコ運転術)
発進時の注意点は車の方式によって違う
エコドライブといっても何からはじめたら良いか分からない人も多いはず。まずは、ガソリン車で最も燃料消費の多い発進時の運転操作から身に付けましょう。
ガソリン車の場合
家具など重いものを動かす時、最初はとても力がいりますが、いったん動き始めると比較的小さい力で移動できます。ガソリン車の場合も同様で、完全停止から動き出す時にたくさんの力、つまり燃料を消費します。
ある程度動き出すまでは、一気にアクセルを踏み込んでもムダ。車の動きがついてくる程度にやさしくアクセルを踏むことがポイントです。
発進は「ふんわりアクセル eスタート」と覚えておきましょう。
一定の速度まで上がれば、ある程度ふみこんでもOK。周囲の流れに乗りましょう。
発進時は2、3台先に止まっている車の動きや、交差する道路の信号の変化に注意して、出遅れないようタイミングをはかりましょう。
映像で見てみよう
※ガソリン車の場合
ハイブリッド車の場合
電気モーターの特徴として初動におけるトルクの強さが挙げられます。発進時にはそれをフル活用することができるので、いかにガソリンエンジンを使わずに、電気モーターを活用して加速できるかがポイントです。
発進時はガソリン車同様「ふんわりアクセル eスタート」で電気モーターでの発進をするようにします。ここでアクセルを踏み込んでしまうと、ガソリンエンジンを併用することとなり、燃費に影響してしまいます。
目標速度に達したらアクセルペダルから一度完全に足を外します。そうすることで、ガソリンエンジンから電気モーターに切り替わるので、その後は、ふんわりアクセル操作でモーター走行を維持します。
EVの場合
EVの場合はガソリンを使わず電気を動力源とするため、「燃費」ではなく「電費」と言います。電力消費をいかに抑えるかがエコドライブのポイントです。
そもそもEVは環境負荷の軽減を目的の一つとして開発された車であるため、走行中の電費は非常に優秀です。ただ、急発進をしてしまうと多くの電力を消費することになるため、ガソリン車と同じように「ふんわりアクセル eスタート」を心掛けましょう。
ムダなく、迷惑にならない発進を
日本の交通事情では、青信号で一気に発進加速をしても、混雑や渋滞、赤信号ですぐに減速しなくてはならないことが多く、せっかく加速しても燃料のムダになります。
ただし、後続の車のストレスになったり、渋滞の原因を作るようなゆっくり発進はしないようにしましょう。他の車の燃費が悪化し、全体として地球環境に悪影響を与えてしまうことになります。