走行時のエコ運転術(誰でもできるエコ運転術)

走行時のエコ運転術

ガソリン車の場合

運転中のイラスト

先の状況をよく見て、アクセル一定で走行

最も長い距離・時間を占める巡航中の運転方法を改善すれば、燃費は大幅に向上します。
ある程度の速度で走行している間は15~25km/L程度と燃費も非常に良く、一定の速度を保つことでより燃費は向上します。
しかし、市街地では、すぐ前の車だけでなく、前方の交通状況(渋滞や信号の変わり目など)、路上駐車、工事箇所などさまざまな要素があり、やむを得ず減速して再度流れの速度まで加速するといった場面が発生します。

速度変動による燃費の悪化状況

走行中であっても、加速をした場合には瞬間燃費は悪化しますから、できるだけムダな加速をしないように心がけることが燃費アップのコツといえます。
そのためには、すぐ前の車だけでなく、少し先の交通状況に気を配り、混雑や赤(黄)信号で速度を抑える必要がある場合にはアクセルを余計に踏み込まない、また、路上駐車や工事箇所が見えたら手前で車線変更をしておくなど早めの対処をするなどが、ムダな加減速を抑えるコツです。

映像で見てみよう

※ガソリン車の場合

ハイブリッド車の場合

巡航走行中はアクセルペダルをこまめに調整して電気モーターを活用することで、ガソリンエンジンが休止している状態を長くすることが燃費向上のポイントです。できるだけ無駄な加速や減速をせず、車間距離にゆとりをもって、できるだけ一定速度をキープして走行することが重要です。

また、下り坂は燃費向上のチャンスです。車がくだっていく運動エネルギーを電気エネルギーへ変換し、駆動用バッテリーを充電することができるためです。これを「回生充電」といいます。
駆動用バッテリーの電気残量が少なくなると、強制的にガソリンエンジンに切り替わってしまうため、回生充電によって駆動用バッテリーの電気残量を維持することは、燃費を向上させることにつながります。
回生充電を発生させる回生ブレーキは、ガソリン車でいうところの「エンジンブレーキ」のように、スピードを落とすためのブレーキとしても作用しますので、積極的に使うようにしましょう。

上り坂は、ガソリン車と同じように、速度が落ちてからアクセルを踏み込むと、大きなエネルギーを必要とするため、燃費が悪化してしまいます。
上り始めてからアクセルを強く踏み込むのではなく、坂の手前で助走し、加速した勢いで登り切るか、速度が落ち切る前に加速するように意識しましょう。もちろん前を走る車や停車している車両、工事現場などの障害物がある場合には注意が必要です。

EVの場合

EVの走行時における電費性能は非常に優秀です。不要な急加速、急減速を避け、なるべく一定速度での巡航を心掛けることが電費を向上させるポイントと言えます。
下り坂ではハイブリッド車と同様に「回生充電」「回生ブレーキ」を利用することができるので、積極的に活用するようにしましょう。
上り坂でもハイブリッド車と同じことが言えます。のぼっている途中でアクセルを踏み込むことはできるだけ控え、坂の手前から助走して一気に上り切るか、速度が落ち切る前に加速するように意識しましょう。