【JAF新潟】新潟県では約2割が不使用!チャイルドシートの使用率

お知らせ 新潟

2024年09月25日

チャイルドシート使用率 新潟県は82%

使用率過去最高も、約2割が不使用

2024年にJAFと警察庁が合同で実施した、「チャイルドシート使用状況全国調査」において、新潟県における使用率は82%でした。
前回調査(2023年)の76.5%から、5.5ポイント上昇しました。これは、2017年から起算して過去最高となりました。しかし、依然としてチャイルドシートの使用が義務付けられている6歳未満の子どものうち約2割が不使用という実態があります。
新潟県内における不使用の内訳として、「車両シートにそのまま着座」が7.5%、「チャイルドシートにそのまま着座」が6.5%、「大人のシートベルト使用」が2.8%、「保護者のだっこ」1.3%となりました。
JAF新潟支部では、子どもの車内での安全を守るため、適正なチャイルドシートの使用を呼びかけています。
チャイルドシート調査結果 推移のグラフ

全国8地域16カ所で取付状況調査を実施

全国8地域16カ所にて実施した取付状況調査(※)によると、しっかり取付けできていたケースが69.8%でした。対して、ミスユースいわゆる誤って取付けおよび使用がなされていたケースが30.2%となりました。この調査結果から、使用状況だけではなく取付けにも課題があることが分かりました。よくあるミスユースとしては、「腰ベルトの締め付け不足」「座席ベルトの通し間違い」「金具、クリップの不備・誤使用」など多岐にわたります。特に「腰ベルトの締め付け不足」は、万が一の交通事故や急ブレーキの際にお子さまが怪我をするおそれがあります。ひざを使ってチャイルドシートを沈み込ませて、シートベルトでしっかり取り付けることが大切です。これらのようなミスユースを防ぐために、事前に取扱説明書をご用意の上、取付けの手順を確認しましょう。説明書がお手元にない場合でもウェブページから閲覧できる場合があります。
(※)北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県で実施。
チャイルドシート側面

チャイルドシートの側面にベルトをとおす案内がある場合があります。

チャイルドシート取付

体重をかけ、腰ベルトがたるまないよう締め付けることが大切です。

チャイルドシートはいつまで?卒業後もジュニアシートの使用を!

チャイルドシート取付
道路交通法では、2000年4月1日から6歳未満の幼児を乗車させる場合にはチャイルドシートまたはジュニアシートを使用することが義務づけられています。
また、車両の大人用のシートベルトは身長約150cm以上の体型に対して有効な働きをします。体格に合わせてジュニアシートを使用することで、硬い骨である鎖骨、胸骨、肋骨、骨盤が支点となり、衝撃を分散することにつながります。しかし、ジュニアシートを使用せずにそのままシートベルトを着用してしまうと、首やお腹にベルトが食い込み、内臓を損傷する恐れがあります。それらのことから、年齢が6歳を超えても、まだ身長が150cm未満のお子さまにはチャイルドシートやジュニアシートを使うようにしましょう。
チャイルドシートやジュニアシートにはそれぞれ対象年齢があり、お子さまの成長に合わせて交換する必要があります。

おわりに

チャイルドシートを使わなかったり、不適切に使用した状態で事故に遭うとお子さまの命に関わります。もしもの時の安全を守るために、6歳未満で車に乗る際は必ずチャイルドシートを正しく使っていただきたいです。また、正しく使用するだけではなく、どの座席に取り付けるかも重要なポイントです。助手席はエアバッグが作動した際にお子様を傷つける恐れがあり、大変危険です。チャイルドシートは後部座席、できればより安全に乗せ降ろしができる歩道側(左側)に取り付けるようにしましょう。
チャイルドシートを正しく使用しないと効果がないばかりか、エアバッグの開いた際に弾き飛ばされるなど、かえって危険となる場合があります。ITARDAによると、適正使用と誤使用の死亡重症率を比較すると、誤ってチャイルドシートを使用していると死亡重症率が約4.4倍~約7倍になるといわれています。
これらのことから、大切なお子さまの命を守るために、チャイルドシートを正しく使用していただきたいです。