ACC(車間距離制御装置)の3大メリット3:渋滞緩和
ACCの3大メリット
ACCの3大メリットについてご説明します。
渋滞緩和
ACCがなぜ渋滞緩和に役立つのか。それを理解するために、最近の渋滞事情からご説明します。
かつては、高速道路の渋滞と言えば料金所で発生していたものですが、ETCが普及してからというもの、料金所での渋滞はめっきり減りました。その代わり今日では、「サグ部分」が高速道路の渋滞の6割を占めるようになりました。
サグ部分とは、緩い上り勾配の区間のこと。この区間では、アクセルを踏み足さないと車の減速が始まってしまいます。この車の減速が、後続車のさらなる減速を招き、やがて渋滞に発展する大きな要因となっています。
そこで、ACC。ACCは、上り勾配による車の減速をいち早く察知し、設定速度を維持するようにアクセルを自動で足してくれます。さらに、もし前走車が減速してしまっても、前走車との車間を適正に維持し、渋滞を発生させないクッション役をしてくれるのです。もちろん、ドライバーがこうした運転操作をすることで渋滞を大きくしない運転になりますが、ACCに任せてしまえば運転技術の巧拙にかかわらず、渋滞緩和に貢献することができるのです。