ACC(車間距離制御装置)の3大メリット1:安全車間
ACCの3大メリット
ACCの3大メリットについてご説明します。
安全車間
ACCを使用すると、前走車と一定の車間距離を保つようにアクセルとブレーキの操作をクルマが自動的に制御を行います。その車間距離は周囲の交通状況やドライバーの好みに応じて設定が可能。たとえば「短め/標準/長め」といった3段階のから選べるものや、4~7段階まで詳細に設定できるものまで、さまざまなタイプが存在しています。
しかもこの車間距離は、ただ単に一定の距離を保つのではありません。車間距離の設定を同じにしていても、そのときの車速に対して、安全な車間距離を車が判断して距離を決めているのです。たとえば、車間距離の設定を「標準」のままにしていても、速度が速いときは車間距離は長くなり、速度が遅いときは車間距離は短くなります。そうなんです、ACCでは「前走車の位置に自車が何秒後に到達するか」という「車間時間」で車間距離を決定しているのです。
それでは、時速100kmで走行しているときの車間距離は、時速50km走行時の2倍になるのでしょうか。実は、ACCでは、安全に加速・減速できるよう、アクセルの操作量とブレーキの強さを国が規定しています。そのため、1秒間に走行する距離の多い時速100kmの場合は、時速50kmの2倍以上の安全車間が保たれることになっているのです。