ドアが壊れる!?車や自転車、歩行者への影響は?(JAFユーザーテスト)

テスト実施日・諸条件

実施日 2020年3月27日(金)
テスト場所 日本自動車大学校(千葉県成田市)
テスト背景 近年、大型台風による影響で立て続けに大きな被害が起きている。2019年に発生した台風では最大瞬間風速50m/sを超える強風を記録し、車が横転するなどの被害も発生していることから、強風時の自動車の乗降中や自転車走行、歩行者への影響や危険性について検証した。
テスト内容

テスト1 強風時に自動車から降りられるか?

テスト車両には軽ワゴンを使用しテストを行った。
大型送風機を使用し、運転席側のドアに真横と後方から風が当たるよう再現した。
風の強さは風速20m/s、30m/s、40m/sの3種類とした。
ドライバーは成人男性
身長:177cm 体重:69kgで検証した。

軽ワゴン

大型送風機

風速計で風量を測定

テストイメージ(真横)

テストイメージ(後方)

テスト2 自転車や歩行者は強い向かい風の中を前進できるか?

強い向かい風の中を自転車で走行、歩行者は傘をさして歩いて前進した。
風の強さは風速10m/s〜60m/sで検証した。

テストイメージ(自転車)

テストイメージ(歩行者)

風の強さの位置

テスト結果

テスト1 強風時に自動車から降りられるか?

大型送風機を使用し、運転席側のドアに真横から風を当てた場合、風速20m/sと風速30m/sではドアを支えながら、なんとか車から降りることができたが、風速40m/sでは車から降りることができなかった。

運転席側のドア(真横)風速30m/sの強風時

運転席側のドア(真横)風速40m/sの強風時

運転席側にドアに後方から風を当てた場合、風速20m/sと風速30m/sではドアが勢いよく開かないように押さえながら車から降りることができたが、風速40m/sでは、ドアを開けた瞬間、勢いよくドアが開いてしまい、180度近くまで曲がってしまった。

運転席側のドア(後方)風速30m/sの強風時

運転席側のドア(後方)風速40m/sの強風時

ドアのヒンジ部分(風速40m/sの強風時)

テスト1では、運転席側のドアに真横から風を当てた場合、風速40m/sでドアを開けることができず、降りることができなかった。また、運転席側のドアに後方から風を当てた場合、風速40m/sでドアを開けた瞬間、勢いよくドアが開いてしまい、ドアのヒンジやストッパーが故障した。

テスト2 強風時に自転車で走行できるのか、また歩行者の影響は?

強い向かい風の中を自転車で走行した結果、風速20m/sの地点で自転車で走行することができなくなり、自転車から降りて押して歩いた。風速30m/sの地点で自転車を支えることができなくなり、自転車が飛ばされた。

強い向かい風の中を傘を差して歩いた結果、風速20m/sの地点で傘が壊れ飛ばされた。その後、大型送風機に向かって歩いたが、風速50m/sの地点で前進することができなかった。

テスト2では、強い向かい風の中を自転車や歩行者が前進できるか検証したが、成人男性でも風速20m/sの地点で、自転車で走行することができなくなった。また、歩行者も傘を差して歩いたが、風速20m/sの地点で傘が壊れてしまい飛ばされた。その後前進したが、成人男性でも風速50m/sで風の力が強く、前に進むことができなかった。

まとめ

近年発生している大型台風では、車の乗降中は風の向きや強さによって勢いよくドアが開いてしまい、周辺の車や歩行者にぶつかってしまう可能性があります。また、ドアを閉める際に手を挟んでしまい、ケガをしてしまう恐れもあります。
自転車での走行や傘を差して出歩く際は、転倒したり飛来物などによってけがをしてしまう恐れもあります。自身の自転車や傘が飛ばされて二次被害を起こしてしまう可能性もありますので、天気予報などで風が強いことが予め予想される日は車の運転や外出はなるべく控えるようにしましょう。

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