6歳未満の使用率過去最高の74.5% チャイルドシート使用状況全国調査 結果公表~全年齢層で使用率が増加~

ニュースリリース

本部MA2022-027
2022年10月14日

JAF(一般社団法人日本自動車連盟 会長 坂口 正芳)と警察庁は合同で、自動車乗車中の6歳未満の子どもを対象に「チャイルドシートの使用状況」と「チャイルドシートの取付け状況、着座状況」調査を全国で実施し、10月14日(金)にその結果を公表しました。

2020年・2021年は新型コロナウイルス感染症の影響により中止となり、3年ぶりの調査となりました。4月22日(金)~6月30日(木)の期間中に、チャイルドシート使用状況について全国99箇所で調査したところ、6歳未満の子ども全体の使用率は74.5%(前回比4.0ポイント増)で過去最高でした。また、チャイルドシート取付け状況について全国16箇所(8地域)で実施した調査の結果、乳児用・幼児用のチャイルドシートが自動車に正しく(取扱説明書通りに)取付けられていたのは65.2%、チャイルドシートに正しく着座していた子どもは49.5%で着座状況についても課題があることが判りました。なお、各調査結果の詳細は以下の通りです。

(1)チャイルドシート使用状況調査 

※本調査では、乳児用・幼児用・学童用シートを総称して「チャイルドシート」という。

  • 1.調査場所 全国99箇所
  • 2.調査対象 13,110人
  • 3.調査結果の詳細

    6歳未満の子ども全体の使用率は、22年連続で上昇し2002年の合同調査開始後、前回の2019年に続き、7割を超えました。

    とはいえ、チャイルドシートの使用が義務付けられている6歳未満の子どものうち、およそ3割が依然としてチャイルドシートを使用していないという実態が判りました。

    また、1歳未満(89.9%)と1歳~4歳(76.7%)、5歳(53.5%)の使用率がそれぞれ過去最高となりました。しかしながら、5歳の使用率は依然として約5割と、子どもの年齢が高くなるにつれて使用率が低下する傾向は例年と変わりませんでした。

※2020年・2021年は、新型コロナウイルス感染症の影響により調査中止

(2)チャイルドシート取付け状況調査 

  • 1.調査場所 全国8地域(北海道・宮城・東京・愛知・大阪・広島・香川・福岡)
  • 2.調査対象 420シート
  • 3.調査結果

    取扱説明書通り正しく取付けられていたチャイルドシートは、乳児用・幼児用シート全体で65.2%でした。

    なお、ミスユースでは乳児用62.5%、幼児用57.4%がチャイルドシートを固定するための「腰ベルト(シートベルト)の締付け不足」でした。詳細は添付資料をご参照ください。

(3)チャイルドシート着座状況調査

  • 1.調査場所 上記(2)の取付け状況調査と同様
  • 2.調査対象 626人
  • 3.調査結果

    取扱説明書通り正しく着座していた子どもは、乳児用・幼児用・学童用シート全体で49.5%でした。

    乳児用・幼児用シートのミスユースの多くは「ハーネス(チャイルドシートの子ども用ベルト)の締付けと高さ調節の不適正」、学童用シートは装置に対する使用時期が早すぎる「体格不適合」でした。詳細は添付資料をご参照ください。

JAFでは、引き続き子どもの車内での安全を守るため、適正なチャイルドシートの使用に関する啓発活動を積極的に進めてまいります。

添付資料:チャイルドシート使用状況全国調査結果2022年

ダウンロードはこちらから → https://jaf.or.jp/-/media/1/2590/2610/2639/2653/4089/crsdata_2022.pdf

参考ページ

●はじめてのチャイルドシートクイックガイド
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/protect-life/child-seat

●ジュニアシートはもういらない?
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/protect-life/junior-seat