「信号機のない横断歩道」一時停止率は21.3% ~前年比4.2ポイント増加も、依然として約8割が止まらない~
ニュースリリース
本部広報2020-014
2020年10月16日
JAF(一般社団法人日本自動車連盟 会長 藤井一裕)は8月12日~8月26日に「信号機のない横断歩道」における歩行者優先についての実態調査を全国で実施し、その結果を公開しました。
一時停止率は21.3%(4.2ポイント増)。まだ約8割が止まらない。
調査は各都道府県2箇所ずつ、全国合計94箇所で信号機が設置されていない横断歩道を通過する車両を対象(9,434台)に行ったところ、歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止した車は2,014台(21.3%)という結果となりました。前年の調査時と比べて4.2ポイントの増加に留まり、依然として約8割のクルマが止まらない結果となりました。
2016年からの調査開始以来、一時停止率が最も高かった長野県においては、過去最高の72.4%となり、引き続き全国で最も高い結果となりました。各都道府県の調査結果※や調査方法等についてはウェブサイトからご確認ください。
▼全国調査:信号機のない横断歩道実態調査 2020
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/library/survey-report/2020-crosswalk
- 調査場所の詳細、2017年までの各都道府県結果(傾向含む)は公表しておりません。また、調査場所は各都道府県内2箇所ずつであり、市町村すべての道路で同様の数値(傾向)とは限りません。
横断歩道では手前で減速、歩行者優先。横断者も意思表示を。
本来、交通ルールでは横断歩道に近づいた車両は横断する歩行者がいないことが明らかな場合を除き、その手前で停止できるように速度を落として進まなければなりません。さらに、横断歩道を横断しようとする歩行者があるときは、当該横断歩道の直前で一時停止し、かつ、その横断を妨げないようにしなければならないとして、「横断歩道における歩行者優先」を定めています。また、歩行者は横断をしようとする際には、左右の安全を確認するとともに、ドライバーに横断する意思表示をするなどして、お互いに安全に努めましょう。
横断歩道で停止している車両の側方を通過する場合、側方通過前に一時停止しなければなりません。
横断歩道の手前で停止している車両がある場合、その側方を通過する車両は、前方に出る前に一時停止しなければならないと定められています。
横断歩道の手前には右写真(例)のような道路標識や道路標示がありますので見落とさないよう注意して運転しましょう。
危険事例(ドライブレコーダー映像):
https://www.drive-drive.jp/movie?mid=9875