信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査(2024年調査結果)
調査概要
目的
JAFが実施した「交通マナーに関するアンケート調査」(2016年6月)の設問の中で、「信号機のない横断歩道で歩行者がわたろうとしているのに一時停止しない車が多い」と思う方は86.2%(「とても思う」が43.7%、「やや思う」が42.5%)に達し、このような場面で一時停止しない車が多い傾向でした。この実態を把握すべく「信号機のない横断歩道」に着目し、2016年から全国で実態調査をしています。
今後、横断歩行者の事故や死傷者の減少の一助となるよう「信号機のない横断歩道」における車の一時停止率の向上をはかって参ります。
調査期間
2024年8月7日~8月28日のうち、月曜日から金曜日の平日のみ
調査時間
上記期間のうち10時~16時の間
調査場所
各都道府県2箇所ずつ(全国合計94箇所)の信号機が設置されていない横断歩道
※センターラインのある片側1車線道路で、原則として、調査場所の前後5m以内に十字路および丁字路交差点がない箇所で、道路幅員が片側2.75m~3.5m、交通量が3~8台/分(目安)とし、制限速度が時速40~60km程度の箇所
※詳細の調査場所は非公表
調査対象
上記の横断歩道を通過する車両
※横断歩行者側の車線を走行する自家用自動車、自家用トラック(白ナンバー)
調査方法
横断歩行者はJAF職員(横断歩道の立ち位置や横断しようとするタイミングを統一)
調査回数は1箇所50回の横断(合計100回の横断)
調査台数
全国合計 6,647台
天候条件
小雨を含む雨天時以外に実施
調査結果
信号機が設置されていない横断歩道を通過する車両を対象(6,647台)に行ったところ、歩行者が渡ろうとしている場面で一時停止した車は3,525台(53.0%)という結果となりました。これは、前年の調査時と比べて7.9ポイントの増加となりましたが、依然として約半数のクルマが止まらない結果となりました。
2024年 信号機のない横断歩道における車の一時停止率(全国平均)
2024年 信号機のない横断歩道における車の一時停止率(全国)
北海道 | 青森 | 岩手 | 宮城 | 福島 | 秋田 | 山形 | 新潟 | 長野 | 茨城 | 栃木 | 群馬 | 34.1% | 59.9% | 57.1% | 70.3% | 68.8% | 54.0% | 55.0% | 49.0% | 87.0% | 35.2% | 67.9% | 51.8% |
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埼玉 | 千葉 | 東京 | 神奈川 | 山梨 | 富山 | 石川 | 福井 | 岐阜 | 静岡 | 愛知 | 三重 | 50.8% | 46.8% | 38.7% | 58.4% | 65.3% | 31.6% | 80.9% | 34.7% | 75.2% | 68.8% | 61.0% | 64.3% |
滋賀 | 京都 | 大阪 | 兵庫 | 奈良 | 和歌山 | 鳥取 | 島根 | 岡山 | 広島 | 山口 | 徳島 | 68.6% | 45.3% | 40.4% | 57.8% | 55.9% | 36.2% | 54.1% | 57.6% | 67.2% | 58.5% | 42.9% | 44.4% |
香川 | 愛媛 | 高知 | 福岡 | 佐賀 | 長崎 | 熊本 | 大分 | 宮崎 | 鹿児島 | 沖縄 | 全国平均 | 41.9% | 64.1% | 42.2% | 74.3% | 40.0% | 46.3% | 74.8% | 41.5% | 70.2% | 39.6% | 41.0% | 53.0% |
思いやりティ ドライブ ~優しい運転で、みんなが笑顔に~
JAFでは、思いやりにあふれた交通社会をみんなで叶えるキャンペーンを展開しています。
「信号機のない横断歩道で多くの車が止まらない状況」を変えるためには、私たち一人ひとりの「思いやり」が必要です。
「思いやりティドライブ」に賛同して、あなたも一緒に思いやりの輪を広めませんか?