信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査(2019年調査結果)

調査概要

目的

JAFが実施した「交通マナーに関するアンケート調査」(2016年6月)の設問の中で、「信号機のない横断歩道で歩行者がわたろうとしているのに一時停止しない車が多い」と思う方は86.2%(「とても思う」が43.7%、「やや思う」が42.5%)に達し、このような場面で一時停止しない車が多い傾向でした。この実態を把握すべく「信号機のない横断歩道」に着目し、2016年から全国で実態調査を実施しています。
今後、横断歩行者の事故や死傷者の減少の一助となるよう「信号機のない横断歩道」における車の一時停止率の向上をはかって参ります。

調査期間

2019年8月15日~8月29日のうち、月曜日から金曜日の平日のみ

調査時間

上記期間のうち10時~16時の間

調査場所

各都道府県2箇所ずつ(全国合計94箇所)の信号機が設置されていない横断歩道
※センターラインのある片側1車線道路で、原則として、調査場所の前後5m以内に十字路および丁字路交差点がない箇所で、道路幅員が片側2.75m~3.5m、交通量が3~8台/分(目安)とし、制限速度が時速40~60km程度の箇所
※詳細の調査場所は非公表

調査対象

上記の横断歩道を通過する車両
※横断歩行者側の車線を走行する自家用自動車、自家用トラック(白ナンバー)

調査方法

横断歩行者はJAF職員(横断歩道の立ち位置や横断しようとするタイミングを統一)
調査回数は1箇所50回の横断(合計100回の横断)

調査台数

全国合計 9,730台

天候条件

小雨を含む雨天時以外に実施

調査結果

信号機が設置されていない横断歩道を通過する車両を対象(9,730台)に行ったところ、歩行者がわたろうとしている場面で一時停止した車は1,660台(17.1%)という結果となりました。これは、前年の調査時と比べて8.5ポイントの増加となりましたが、依然として8割以上のクルマが止まらない結果となりました。
2016年からの調査開始以来、一時停止率が最も高かった長野県においては、今回の調査で過去最高の68.6%となり、引き続き全国で最も高い結果となりました。

2019年 信号機のない横断歩道における車の一時停止率(全国平均)

2019年 信号機のない横断歩道における車の一時停止率(全国)

北海道 青森 岩手 宮城 福島 秋田 山形 新潟 長野 茨城 栃木 群馬
24.6% 4.4% 13.7% 7.4% 8.7% 17.4% 20.4% 36.2% 68.6% 17.2% 13.2% 8.2%
埼玉 千葉 東京 神奈川 山梨 富山 石川 福井 岐阜 静岡 愛知 三重
11.6% 31.0% 5.8% 22.7% 26.0% 5.3% 29.8% 10.4% 16.0% 52.8% 28.8% 3.4%
滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山 鳥取 島根 岡山 広島 山口 徳島
11.3% 5.0% 16.5% 43.2% 16.1% 8.9% 24.8% 41.2% 13.4% 17.5% 9.0% 9.0%
香川 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 熊本 大分 宮崎 鹿児島 沖縄 全国平均
9.4% 14.2% 7.8% 33.6% 20.9% 19.1% 11.0% 15.0% 23.4% 13.1% 29.8% 17.1%

※調査場所は各都道府県内で2箇所ずつですので、都道府県内すべての市町村の箇所で同様の数値(傾向)とは限りません。
なお、2017年までの各都道府県の個別結果は公表しておりません。

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JAFでは、思いやりにあふれた交通社会をみんなで叶えるキャンペーンを展開しています。
「信号機のない横断歩道で多くの車が止まらない状況」を変えるためには、私たち一人ひとりの「思いやり」が必要です。
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