ゴボウも大根もばっさり切れるパワーウインドーの挟みこみ(JAFユーザーテスト)
テスト実施日・諸条件
実施日 | 2017年2月8日(水) |
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テスト場所 | 国民生活センター |
テスト背景 |
パワーウインドーの誤操作などで子供の指や首が挟まれ、重大事故が起きている。
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テスト内容 |
テスト1:パワーウインドーの機能と閉まる力は? 軽自動車、セダン、ミニバンの3台をテスト車とした。
テスト2:閉まりかけた窓を手で止められるか? ミニバン1台(後席右側の窓)をテスト車とし、3人(8歳男児、30代女性、50代男性)のモニターでテストした。
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テスト結果
テスト1:パワーウインドーの機能と閉まる力は?
挟み込み防止機能の有無、スイッチを引き続けたときの作動状況、窓が閉まる力は下表のとおり。
- 窓が閉まる力の数値は3回計測した平均値
セダンのみすべての窓に挟み込み防止機能が付いており、窓が閉まる力は車種により7~34.6kgfと差が大きかった。
【参考】
軽自動車とミニバンでパワーウインドーの閉まる力を大根やゴボウでテストしたところ、簡単に切れた。
テスト2:閉まりかけた窓を手で止められるか?
結果は下表のとおりで、8歳児は両手でも窓を止められず、30代女性は片手では止めることができなかった。50代男性は片手でも止められたが「止めるので精一杯」で下げることはできなかった。
注意! 挟み込み防止機能が作動しないケースも!
窓を確実に閉めるため、挟み込み防止機能は閉め切る直前の部分に挟み込みを感知しない領域がある。
割り箸で試したところ、窓が下がらず箸が挟まれたので、幼児の細い指先などは注意が必要。
まとめ
- 挟み込み防止機能は車種によってはすべての窓に装備されておらず、また挟み込み防止機能が働かないことがある点も認識して、子供を乗せる際には特に、窓の開閉に注意が必要である。
- ドライバーは助手席や後席の窓を閉める際は、十分安全を確認し、「窓を閉めるよ」などと一声かけることも大切である。
- 子供の事故に詳しい、緑園こどもクリニックの山中龍宏医師によると「子供ならチャイルドシートに座らせておけば、事故につながる窓やシフトレバーに手が届くことはありません。基本的な安全装備を使って子供を事故から守ることが保護者の務め」と注意する。
子供はチャイルドシートに正しく乗せ、パワーウインドーのロックスイッチを使いましょう。
手や首が窓に近づかないように子供はチャイルドシートに正しく乗せ、運転席以外の座席で窓の開閉ができないように、運転席にあるパワーウインドーのロックスイッチをONの状態にする。