自転車乗車中の「ながらスマホ」(JAFユーザーテスト)
テスト実施日・諸条件
実施日 | 2014年12月19日 |
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テスト場所 | 茨城県つくば市「つくば自動車学校」 |
テスト背景 | スマートフォン(以下、スマホ)が急速に普及している中、自転車乗車中のスマホ操作(いわゆる「ながらスマホ」)による事故やトラブルが社会的に問題視されている。 そこで、自転車乗車中のスマホ操作の影響をテストし、その危険性を検証した。 |
テスト内容 |
自転車テスト モニター※1 にアイマークレコーダー(視線計測装置)※2 を装着し、特設コース内(640m)を自転車で走行する際の視線の違いや特徴を、スマホの有無別で比較検証した。
※1 モニターは、20代~30代の男女4名 本テストは、FIA 交通安全支援プログラム(FIA RSGP)の資金提供および愛知工科大学工学部 小塚 一宏 教授監修のもと実施した。 |
テスト結果
モニターA(20代男性)
スマホあり
*画像中の緑色の線はモニターの視線軌跡
走行時間:4分6秒
- スマホ画面に視線が集中し、赤信号を見落とし通過した
スマホなし
*画像中の緑色の線はモニターの視線軌跡
走行時間:3分07秒
- マネキンの位置や人の動きをしっかり確認できていた
- 信号を確認し、交差点手前で停止した
モニターB(30代男性)
スマホあり
*画像中の緑色の線はモニターの視線軌跡
走行時間:4分40秒
- 運転操作が大変不安定になり、子どもマネキンに衝突した
スマホなし
*画像中の緑色の線はモニターの視線軌跡
走行時間:3分19秒
- ふらつきが少なく、運転操作は安定していた
- 信号をつねに確認し、交差点手前で停止した
モニターC(30代女性)
スマホあり
*画像中の緑色の線はモニターの視線軌跡
走行時間:3分39秒
- 人の飛び出しで衝突しそうになり、運転操作が不安定になった
スマホなし
*画像中の緑色の線はモニターの視線軌跡
走行時間:2分57秒
- マネキンの位置や人の動きをしっかり確認できていた
- 信号を確認し、交差点手前で停止した
モニターD(20代女性)
スマホあり
*画像中の緑色の線はモニターの視線軌跡
走行時間:3分41秒
- スマホ画面に視線が集中し、赤信号を見落とし通過した
スマホなし
*画像中の緑色の線はモニターの視線軌跡
走行時間:2分59秒
- マネキンの位置や人の動きをしっかり確認できていた
- 信号を確認し、交差点手前で停止した
まとめ
- 自転車乗車中の「ながらスマホ」は、文字や動画を見ることに集中してしまい、ふらついたり歩行者などに衝突する危険性や加害性が高くなる。
- 前方や左右に視線が配られないうえ、子どもの存在や信号を見落とすおそれがある。
- ドライバーも、「ながらスマホ」の自転車を見かけたら、その動きに十分注意する必要がある。
「ながらスマホ」は周辺の認識が難しくなり、事故につながる大変危険な行為なのでやめましょう。