水没テスト(JAFユーザーテスト)

テスト条件

実施日 2010年4月8日(木)
検証内容 車両水没時、窓やドアが開くかを検証するテスト。
増水時を想定した水没テスト

セダンタイプの車両が冠水路で立ち往生した場合を想定し、6m四方の深さ2mの穴に車を置き、水位を上げながら、運転席のドアが開くか、パワーウインドウが正常に作動するかを検証。

転落時を想定した水没テスト

川や海に転落した場合や、急激な増水に遭遇した場合を想定し、ミニバンタイプの車両をクレーンで水中に降下させ、運転席ドアやスライドドアが開くかを検証。

テスト結果 ―― 増水による水没(セダンタイプ)

水位 運転席パワーウインドウ 運転席ドア 誤作動
50cm 正常に作動 通常通り開閉可 -
60cm 正常に作動 通常通り開閉可 -
70cm 正常に作動 力は必要だが開閉可 ライト、フォグランプ点灯
誤作動で助手席と後席右側の窓が開き、閉まらなくなる
80cm 正常に作動 力は必要だが開閉可 ライト、フォグランプ点灯
誤作動で助手席と後席右側の窓が開き、閉まらなくなる
90cm 正常に作動 力は必要だが開閉可 ライトの光が弱くなる
誤作動で助手席と後席右側の窓が開き、閉まらなくなる
100cm 作動せず 力は必要だが開閉可 ワイパーが動き出す
110cm 作動せず 力は必要だが開閉可 ライトが完全に消える
120cm 作動せず 力は必要だが開閉可 ワイパーはずっと作動
130cm 運転席ドアを開けてドライバー脱出
  • 今回のテストでは、少しずつ水を投入したため車内と車外の水位差が少なく、かつ50cmから順次ドアの開閉テストを行ったため水位が増しても、水圧の影響で開閉に力は必要となるものの、ドアを開けることが可能であった。

ポイント

写真:テスト結果セダン
  • じょじょに増水した場合は車内への浸水も進み、車内外の水位がほとんど同じになって水圧の影響が少なくなるため、ドアを開けて脱出することができた。ただし、水位が高くなるほどドアが開けにくくなることは変わらない。
  • ある程度の水位を超えると、電気系統が浸水し、パワーウインドウが作動しなくなる可能性がある。
  • セダンの場合、水位がドアノブ付近(80cm前後)になると窓やドアが開きにくくなる可能性が高いので、冠水路でクルマが動かなくなった場合は、車内にとどまらず早めに脱出すべきである。

参考動画

テスト結果 ―― 転落による水没(ミニバンタイプ)

水位 運転席ドア スライドドア 運転席パワーウインドウ
90cm 開閉不可 開閉不可 作動せず
110cm 開閉不可 開閉不可 作動せず
120cm 開閉不可 開閉不可 作動せず
140cm 開閉不可 開閉不可 作動せず
145cm 運転席側の窓を割ってドライバー脱出

ポイント

写真:テスト結果ミニバン
  • 川や海に転落した場合や急激な増水に遭遇した場合は、車内外の水位差によってドアに水圧がかかるため、ドアを開けて脱出することは非常に困難になる。
  • 水没すると電気系統が浸水し、パワーウインドウも作動しなくなる可能性がある。実験ではドアノブ付近(90cm)まで沈んだ時点で試してみたが、作動しなかった。
  • 窓もドアも開かない場合、緊急脱出用ハンマーでガラスを割って脱出する。ただし、一気に水が流れ込んでくるので注意が必要。
  • 一部車種のドア(サイド)ガラスは、フロントガラスと同様に合わせガラスを採用しているため、割れない場合があります。

参考動画