死角に潜む危険を知っていますか?~運転経験の差におる「行動」を比較~(JAFユーザーテスト)
テスト実施日・諸条件
実施日 | 2020年9月15日(火) |
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テスト場所 | 愛知県東海市 |
テスト背景 |
「死角」には車の死角や障害物の死角、道路構造による死角などいろいろな要素がある。 そのためドライバーは死角に潜む危険を予測しながら、安全に運転する必要があるが、危険に対する意識や警戒心には運転経験等により個人差があると考えられる。 運転経験の差で危険に対する運転行動に違いがあるのか、アイマークレコーダー(視線計測装置)を使用し検証した。 |
テストドライバー |
モニターA:20代女性(免許取得1年未満) モニターB:70代男性(免許取得30年以上の経験豊富な高齢ドライバー) モニターC:40代男性(ゴールド免許のベテランドライバー) |
テスト内容 |
テスト 運転経験の差で安全確認や運転行動に違いはあるか?モニターにアイマークレコーダー(視線計測装置)を装着し、ドライバーの目の動きや安全確認、運転行動を検証した。 ①~⑥のテストコースを3回走行した。 |
テスト結果
結果:運転経験の差から死角に潜む危険に対する行動に違いがあった
アイマークレコーダー(視線計測装置)や車載カメラの映像から、運転経験の差によって死角に潜む危険に対する運転行動に違いがあることが分かった。
■モニターA(20代女性)
合流時の死角では、一台目の車が通過した後、目視で死角を確認したが「後続車が来ないだろう」と思い込み、バイクが接近していたが合流しようとした。
■モニターB(70代男性)
停車車両(バス)の死角では、バスの死角を目視で確認し警戒していたが、減速等の備えをしていないため、急ブレーキでも停止することができなかった。
■モニターC(40代男性)
駐車時の死角では、サイドミラーや目視で死角を複数回確認しており、切り返しの際には動き出す前に周囲の安全確認をおこないスムーズに駐車することがでた。
まとめ
- 様々な交通場面に応じて「危険を予測し、それに備えた行動」や「停止状態での安全確認」を続けていくことが重要ですが、危険を予測し適した運転行動をするためには、まずは危険な場面を知ることが必要です。危険予知トレーニングなどで様々な交通場面の「危険」や「安全のための行動」を事前に理解し実際の交通場面でも活かしましょう。