走行速度で燃費はどう変わる?~速度が燃費に与える影響を徹底検証~(JAFユーザーテスト)
テスト実施日・諸条件
実施日 | 2025年1月30日(木) |
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テスト場所 | 新東名高速道路(御殿場IC~新城IC) |
テスト背景 | 燃料価格が高騰している中、ガソリン代に直結する燃費にも注目が集まっている。 そこで今回は走行速度によってどのくらい燃費に変化があるのか。また、走行距離によってどのくらい燃料代に差がでるのかを検証した。 |
テスト内容 |
下記5つの条件のテスト車で新東名高速道路 御殿場IC~新城ICまで往復。車載の燃費計で燃費を検証した。
設定速度が時速120km/hのテスト車(3)では御殿場IC~浜松いなさJCT間のみ時速120km/h、残りの区間は時速100km/hで走行した。 |
結果1 テスト区間走行後の燃費の差
燃費が一番よかったのは時速80km/hでの走行
燃費は時速120km/h ACCありの結果と比べて、7.3km/Lの差が出た。要因として空気抵抗が速度の二乗に比例するため、速度が上がるごとに走行に大きな力が必要となり、ガソリン消費量も増加した。また、速度が上がると前車に近づく機会が多くなり、加減速が増えたことも影響していると考えられる。

結果2 ガソリン代の差
今回のテストでかかったガソリン代を平均燃費とガソリン価格から計算した結果、時速120km/hと時速80km/hの差は525円となった。所要時間については120km/hと比べて30分の差が出る結果となった。

結果3 ACC使用時と不使用時の差
ACCの燃費への影響については、同じ時速100kmでACCを使った(2)と使わなかった(4)を比べてみると、(2)のほうが1.6km/L良い結果に。今回のテストでは人間よりもコンピューターによるアクセル・ブレーキ操作に軍配が上がった。