タイヤチェーンの違いでどう変わるのかタイヤチェーンを装着し、雪道での旋回と急制動を検証
ニュースリリース
本部広報2019-032
2019年12月24日
JAF(一般社団法人日本自動車連盟 会長 藤井 一裕)は、帰省や旅行など車の使用が増える年末年始を前に、雪道での旋回と急制動をタイヤチェーンの種類別で検証し、その結果をホームページに公開しました。
年末年始、帰省や旅行先で急な降雪や積雪に遭遇したり、雪道を走る可能性もあるため、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンの装備が必要です。そのタイヤチェーンにも金属や非金属、さらにその中でも様々な種類があるため、タイヤチェーンの種類別で旋回と急制動にどう違いが出るのか検証しました。
条件
- 1.前輪駆動のコンパクトカーを使用
- 2.ノーマルタイヤおよびタイヤチェーンは新品を用意。チェーンは前輪(駆動輪)に装着。
- 3.タイヤチェーンは3種類を検証。
金属チェーン(亀甲型)、金属チェーン(はしご型)、非金属チェーン(ウレタン系) - 4.テストはそれぞれ3回実施した。
旋回テスト
圧雪路の旋回路コース(半径25m)をパイロンに沿って走行できるか、 進入速度時20km/hと時速30km/hで検証しました。
結果:時速20Km/hではすべてのチェーンで安定して走行できたが、時速30Km/hになると挙動に差が出た
※結果は一例であり、雪質や車の駆動方式、タイヤの種類などで結果が変わります。
急制動テスト
圧雪路の直線路で時速40km/hまで加速し緑色のパイロンで急制動。
結果:非金属チェーン(ウレタン系)の制動距離が平均で24.8mと最も短い距離で止まれた
※結果は一例であり、雪質や車の駆動方式、タイヤの種類などで結果が変わります。
非金属チェーン(ウレタン系)が最も短い距離で止まることができましたが、雪道は頻繁に路面状況が変化するので、タイヤチェーンを装着しても、雪道では速度を抑えて慎重に走行することが大切です。
雪道の走行では、必ずスタッドレスタイヤまたはタイヤチェーンを装着し、急ブレーキ、急加速など「急」の付く運転は避け、慎重な運転を心がけましょう。
テスト結果:JAFユーザーテスト
[資料編]https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/snow/tire-chain-turning-braking
[動画編]https://www.youtube.com/watch?v=QRG5QntkhaI