
[A]他のクルマから電気を一時的に分けてもらうことでエンジンを始動させることができるジャンピングスタートという方法があります。

- ジャンピングスタートという方法がある。
- ブースターケーブルのつなぎ方には順序がある。
- ブースターケーブルの外し方にも順序がある。

ライトなどの消し忘れなどでバッテリーが上がってしまった場合は、他のクルマから電気を一時的に分けてもらうことでエンジンを始動させることができます。これを「ジャンピングスタート」と呼びます。ジャンピングスタートには、ブースターケーブルと呼ばれる2本(赤黒+-)の専用のコードが必要です。不意のバッテリー上がりに備えて、トランクルームには常備しておくことをおすすめします。
ジャンピングスタートを開始する前には、必ずケーブル本体の点検を行ないます。被膜の破損やケーブルの断線、及びバッテリーの端子を挟むクリップ部分にガタがないかを確認して、問題があれば使わないようにしましょう。
ケーブルの点検が済んだら作業を開始します。まず、電気を供給してくれる救援車(トラックは電圧が違い24Vと高圧であるため使用不可)を用意します。ボンネットを開けて近くに止め、エンジンを停止させてからブースターケーブルをつなげます。一番重要な端子をつなぐ手順ですが、「①上がったクルマのプラス→②救援車のプラス→③救援車のマイナス→④上がったクルマのマイナス(端子ではなくエンジンの金属部分など)」の順でつなげます。確実につながったことが確認できたら、救援車のエンジンをかけます。AT車はパーキング、MT車はニュートラルになっていることを確認してサイドブレーキを必ずかけてください。それから、アクセルを踏んで回転を少し高く保ちます。つぎにバッテリーの上がったクルマのスターターを回しエンジン始動します。
エンジンが始動したら、ケーブルはつないだ時とは逆の順番で取り外します。その後、走行することは可能となりますが、バッテリー自体が寿命を迎えていたり、損傷している場合は、エンジンを止めると再び始動できない場合も考えられます。また、発電機が不調の場合は走行中に止まることがあるので、ディーラーや専門店で早めに点検してもらいましょう。
ハイブリッド車はクルマの構造上、他のクルマのバッテリー上がりを救援することはできません。
2013年03月現在