[Q]スマートキーが主流なのに、なぜキーの閉じ込みが起こるのですか?

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[A]荷室に入れたまま閉じる、電池の消耗に気づかないなど、多くの原因があるためです。

  • 荷室内にスマートキーを置き忘れるなど、うっかりミスに注意。
  • キーを車内に置いたまま施錠すると、警告音で知らせる機能もある。
  • 常にスマートキーの携帯を心がけ、閉じ込めた際はJAFに救援を依頼。

キー閉じ込みの救援依頼は年間12万件以上

車内にクルマのキー(鍵)を残したまま外に出て、うっかりドアをロックしてしまうことがあります。インロックやインキーなどとも呼ばれる「キーの閉じ込み」は、JAFロードサービスの救援依頼のなかでも上位にランクされるほど発生件数の多いトラブルです。近年は「スマートキー」の普及により、救援依頼の件数は減少傾向にあります。車内にスマートキーを置いたままクルマを降りようとすると、警報音を発して知らせる機能などがあるからです。それでも2023年度には、キーの閉じ込みで12万件以上の出動がありました。
スマートキーでも車内に閉じ込めてしまうのは、利用者の「ヒューマンエラー」(人為的なミス)に起因することが多いと考えられます。例えば、荷室についてはキーを置いたままにしても、警報音が鳴らない車種もあります。また、キーにある開閉ボタンでトランクリッドやリアゲートを開け、荷室内にキーを置いたまま閉めてしまうと、ドアは解錠されていないので、キーを閉じ込めてしまうことになります。
キーが車内にあっても、インパネ上やドアポケット内など、場所によっては車外にあると検知されてドアがロックされ、キーの閉じ込めになるおそれもあります。車内に置いたカバン内のキーのボタンが、何らかの理由で押され、ドアが施錠されたり、電池の消耗によってキーが正常に作動せず、閉じ込めたりすることもあります。

キーを閉じ込めたときは、どうすればいい?

スマートキーの電池の消耗に関しては、インパネ内の警告灯や警報音などで電池交換を促す車種が多くなっています。電池消耗の警告があったら、必ず電池を交換しましょう。電池の寿命は使用状況によって異なりますが、ボタンを押しても作動しにくい、著しく作動可能距離が短くなるなどの現象が起きたら、電池が消耗している可能性があります。
個人にできるキーの閉じ込み防止対策としては、スマートキーを肌身離さず携帯することが有効と考えられています。乗員の乗り降りや荷物の出し入れの際には、短時間であってもスマートキーを持っているかを確認してください。ドアハンドルなどにあるボタンに触れることで施錠・解錠するタイプのスマートキーを使っている場合は、車外に出てからボタンを押して施錠する習慣を身につけることも大切です。またスマートキーではないスペアキーをカバンや財布に入れて持ち歩くなどの対策もあります。
誤ってスマートキーを閉じ込めてしまったときは、速やかにJAFへ救援を依頼しましょう。最近のクルマは盗難防止のための機構や装置を備えており、ドアの内部にはパワーウインドーなどの配線も内蔵されています。そのため、無理にこじ開けようとすると別のトラブルを引き起こすことがあります。

2024年09月現在

 

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