車内にクルマのキー(鍵)を残したまま外に出て、うっかりドアをロックしてしまうことがあります。インロックやインキーなどとも呼ばれる「キーの閉じ込み」は、JAFロードサービスの救援依頼のなかでも上位にランクされるほど発生件数の多いトラブルです。近年は「スマートキー」の普及により、救援依頼の件数は減少傾向にあります。車内にスマートキーを置いたままクルマを降りようとすると、警報音を発して知らせる機能などがあるからです。それでも2023年度には、キーの閉じ込みで12万件以上の出動がありました。
スマートキーでも車内に閉じ込めてしまうのは、利用者の「ヒューマンエラー」(人為的なミス)に起因することが多いと考えられます。例えば、荷室についてはキーを置いたままにしても、警報音が鳴らない車種もあります。また、キーにある開閉ボタンでトランクリッドやリアゲートを開け、荷室内にキーを置いたまま閉めてしまうと、ドアは解錠されていないので、キーを閉じ込めてしまうことになります。
キーが車内にあっても、インパネ上やドアポケット内など、場所によっては車外にあると検知されてドアがロックされ、キーの閉じ込めになるおそれもあります。車内に置いたカバン内のキーのボタンが、何らかの理由で押され、ドアが施錠されたり、電池の消耗によってキーが正常に作動せず、閉じ込めたりすることもあります。