[Q]運転免許証の暗証番号とは?2つの違いや忘れた場合の確認方法を詳しく解説

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暗証番号を入力する人

[A]運転免許証の暗証番号は、ICチップに記録された個人情報を不正に読み取られないようにするためのセキュリティ機能です。

  • ICカード運転免許証の暗証番号は、第三者がICチップの情報を閲覧するのを防ぐ役割がある。
  • ICカード運転免許証の導入に伴い、本籍の券面記載が廃止され、代わりにICチップへ格納されるようになった。
  • 設定は義務ではないものの、未設定の場合はIC読み取り装置を所持する第三者が約10cmまで近付くだけで、情報を読み取られるリスクがある。

暗証番号1と2で読み取れる情報の違い

暗証番号は4桁の数字を2組(暗証番号1・暗証番号2)設定する仕組みで、それぞれの番号で読み取れる情報の範囲が異なります。

区分 読み取れる情報
暗証番号1(1組目) 氏名・生年月日・免許証番号・免許の種類・有効期間など(券面にも記載されている情報)
暗証番号2(2組目) ICチップ内の顔写真データや本籍地などの情報

暗証番号2では、本籍地やICチップ内の顔写真データなど、より重要性の高い情報を確認できるため、暗証番号1よりも厳重な管理が求められます。

なお、1と2は同じ番号でも設定できますが、セキュリティの観点からは別々の数字を選ぶ方が安全です。

暗証番号の設定・変更ができるタイミング

暗証番号の設定および変更は、以下のタイミングでのみ可能です。

  • 免許証の新規取得時
  • 免許証の更新時
  • 免許証の再交付時

上記以外のタイミングでは番号を変更できず、次回の更新や再交付まで同じ番号を使い続けることになります。例えば、ゴールド免許などで有効期間が5年の場合、次回更新まで暗証番号を変更する機会がありません。

設定の手続きでは、申請書の作成後に窓口の端末で暗証番号を入力し、番号が印字された記録紙を受け取ります。暗証番号は免許証の券面には表示されないため、記録紙は大切に保管しましょう。紛失を防ぐため、免許証とは別の場所で保管するのがおすすめです。

暗証番号の入力が求められる場面

ICカード運転免許証の暗証番号は、普段の生活で頻繁に使うものではありませんが、以下の場面で入力を求められる場合があります。

  • 市区町村や銀行等の窓口での身分証明
  • 運転免許センター・警察署の確認端末での情報閲覧
  • 米軍基地への入場時

使用頻度が低いからこそ、必要になった際に困らないよう把握しておきましょう。

市区町村や銀行等の窓口での身分証明

市区町村の窓口や金融機関でICカード運転免許証を本人確認書類として使用する際、ICチップ内の情報を確認するために暗証番号の入力を求められる場合があります。

また、職場で本人確認のためにIC読み取り装置を利用している場合も、暗証番号の入力が必要になることがあります。

番号がわからないと手続きを完了できないため、出かける前に控えを見直しておくと安心です。

運転免許センター・警察署の確認端末での情報閲覧

運転免許試験場・運転免許センター・警察署には、ICチップ内の情報を画面に呼び出せる専用端末が設置されています。確認の際は本人が暗証番号を入力する仕組みで、表示された内容はその場で印刷して持ち帰ることも可能です。

パスポートの申請や戸籍関連の手続きなど、本籍地の確認が必要になった時の手段として覚えておきましょう。

米軍基地への入場時

国内の米軍基地へ入場する際は、免許証のICチップを利用した本人確認が行われ、2つの暗証番号の入力を求められる場合があります。

米軍基地は軍事施設のため、セキュリティの観点から暗証番号が確認できない場合は入場手続きに支障が出る可能性があります。

基地内イベントへの参加や仕事での来場予定がある方は、当日までに記録やメモで両方の番号を確認しておきましょう。

暗証番号を忘れた場合の対処法

暗証番号を忘れて頭を抱えている人

暗証番号を忘れてしまった場合は、以下の2つの方法で確認や再設定ができます。それぞれの手順と注意点を詳しく見ていきましょう。

免許センター等で暗証番号を照会する

暗証番号の確認や再設定の手続きは、運転免許試験場・運転免許センター、および警察署の免許窓口で受け付けています。なお、電話による問い合わせや家族など代理人を通じた照会には対応していません。

施設ごとに受付時間が異なるため、訪問前にWebサイトで対応窓口や受付時間を確認しておきましょう。

次回の更新時に番号を再設定する

急ぎで暗証番号を確認する必要がない場合は、次回の免許更新や再交付のタイミングで再設定する方法もあります。再設定時には以前の暗証番号の入力を求められないため、忘れていても更新手続き自体は基本的に問題なく行えます。

ただし、更新までの間に口座開設や各種申請などで番号を求められることも考えられます。近いうちにこうした手続きを予定している場合は、事前に運転免許センターなどで確認・再設定の手続きをしておくと安心です。

暗証番号を3回間違えるとロックがかかる

暗証番号の入力を3回連続で誤ると、不正アクセス防止のためICチップがロック状態(閉塞状態)になり、ICチップ内の情報を読み取れなくなります。

解除するには本人がICカード運転免許証を持参し、免許センターなどの窓口で手続きを行う必要があります。代理人による手続きは認められていません。

ロックされても運転資格そのものに影響はありませんが、市区町村の窓口や金融機関など、ICチップを使った本人確認が必要な場面では、手続きに支障が出る場合があります。

次回の免許更新時に暗証番号を再設定することで、ロック状態は解消できます。暗証番号に自信がない場合は、2回間違えた時点で入力を中止し、運転免許センターなどで確認・再設定の手続きを行いましょう。

マイナ免許証の暗証番号との違い

2025年3月24日から運用が始まったマイナ免許証にも暗証番号の設定が必要ですが、従来のICカード運転免許証とはいくつかの点で仕組みが異なります。

主な違いは以下のとおりです。

項目 ICカード運転免許証(従来) マイナ免許証
暗証番号の組数 4桁×2組 4桁×1組
ロックまでの入力ミス回数 3回連続 10回連続
読み取り方法 IC読み取り装置 マイナ免許証読取りアプリ等
券面の個人情報記載 あり(本籍地を除く) 免許情報の記載なし

マイナ免許証は、マイナンバーカードのICチップに免許情報を記録したものです。券面の記載事項は通常のマイナンバーカードと同じで、氏名や住所、生年月日、性別および顔写真が表示されます。

一方、免許の種類や免許証番号、有効期間などの免許情報は券面に印字されません。確認には「マイナ免許証読取りアプリ」やマイナポータルでの読み取りが必要で、4桁の暗証番号の入力が求められます。

なお、マイナ免許証の暗証番号とマイナンバーカード自体の署名用電子証明書暗証番号(6〜16桁の英数字)は別物のため、混同しないようにそれぞれ区別して管理しましょう。

暗証番号を設定・管理する時の注意点

暗証番号は普段使用する機会こそ多くないものの、必要な場面では手続きの可否を左右する重要な情報です。設定や保管方法に問題があるとセキュリティ機能が十分に発揮されないため、以下の2点に注意しましょう。

推測されやすい番号を避ける

生年月日や電話番号、クルマのナンバーなど第三者に推測されやすい数字の組み合わせは避けましょう。キャッシュカードやクレジットカードと同じ番号を使い回すのもリスクが高く、万が一財布ごと盗まれた場合に他のカードの暗証番号まで推測されるおそれがあります。

特に暗証番号2は、本籍地と顔写真データの確認に関わるため、自分だけが知っている番号を設定することが大切です。

記録紙を免許証とは別に保管する

免許証の交付時に渡される暗証番号の記録紙は感熱紙で作られており、時間の経過や保管環境によって印字が薄れてしまう場合があります。数年経つと読み取りが困難になる可能性もあるため、安全に管理できるメモや記録方法で控えを残しておきましょう。

また、記録紙を免許証と同じ財布に入れて持ち歩くのは避けてください。紛失や盗難に遭った場合、免許証本体と記録紙が同時に第三者の手にわたり、不正利用につながるおそれがあります。

免許更新のタイミングで自動車トラブルへの備えも見直そう

免許更新や暗証番号の再設定をきっかけに、運転に関する備えも見直してみてはいかがでしょうか。

「自動車保険のロードサービスがあるから大丈夫」と考えるドライバーも少なくありませんが、保険とJAFのサービスには大きな違いがあります。

自動車保険のロードサービスは「クルマ」を対象とするサービスで、契約車両以外には適用されません。一方、JAFは「人」に対するサービスのため、マイカーやレンタカー、社用車、バイクまですべてが対象に含まれます※1。

また、パンクの応急修理や雪道でのスタック、自然災害によるトラブルなど、保険では対象外になりやすいケースにもJAF会員であれば原則回数制限なく対応します。

JAFの年会費は4,000円(入会金2,000円)です。入会していない方がロードサービスを依頼すると1回20,000円以上※2※3かかるため、利用頻度によっては会員になると費用負担を抑えられるでしょう※4。

万が一のトラブルに備えて、この機会にJAFへの入会をご検討ください。

※1 法人会員は登録車両に限定します(登録車両であればドライバーはどなたでもサービスをご利用いただけます)。
※2 現場の状況によりロードサービス料金が異なります。
※3 表示価格はすべて税込金額(消費税10%)です。
※4 救援現場でご加入された場合、当該救援は一般の方の料金となります。

まとめ

ICカード運転免許証の暗証番号は、ICチップ内の個人情報を守る4桁×2組のセキュリティ機能です。日常的に使う機会は多くありませんが、市区町村の窓口や金融機関での本人確認、米軍基地への入場時など、暗証番号が必要になる場面があります。

3回連続で誤るとICチップがロックされるため、暗証番号に自信がない場合は無理に入力せず、窓口で確認・再設定の手続きを行いましょう。記録紙の内容は、安全に管理できる方法で控えを残し、免許証とは別の場所で保管しておくと安心です。

2025年3月24日に始まったマイナ免許証では、免許情報の確認時に暗証番号の入力が必要になるため、これまで以上に暗証番号の管理が重要になります。

また、免許更新の機会に、JAFへの入会などクルマまわりの備えも併せて見直しましょう。

■監修者情報

鈴木 ケンイチ
鈴木 ケンイチ

プロフィール:
1966年生まれ。國學院大学経済学部卒業後、雑誌編集者を経て独立。自動車専門誌を中心に一般誌やインターネット媒体などで執筆活動を行う。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを、分かりやすく説明している。著書「自動車ビジネス」(クロスメディア・パブリッシング)

2026年07月現在

 

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