[Q]運転中に雷雲が近づいたときの注意点は?

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[A]車内は比較的安全な場所ですが、オートバイや自転車に乗っている場合は、ただちに降りて安全な場所に避難しましょう。

  • テレビや携帯端末のアプリで天気予報を確認し、適切に対処する。
  • 黒い大きな積乱雲が近づいたら、落雷や豪雨に注意して運転する。
  • 車内は比較的安全だが金属部分に触れていると感電の危険がある。

落雷の兆候と気象情報の収集方法

落雷の兆候と気象情報の収集方法

7月から9月は、全国各地で雷が多く発生する季節です。落雷はとても危険で、火事や停電の原因になったり、ときには人命を奪うこともあります。雷雲を回避したり、接近しても適切な対策をとれるように、気象予報や兆候を確認しながら運転しましょう。
落雷を回避するには、情報の収集が大切です。ドライブの前に目的地周辺の雷の発生状況を知るには、テレビやラジオの天気予報を視聴するのがよいでしょう。スマートフォンなどの携帯端末の気象予報アプリを利用するのも有効です。携帯端末のアプリやパソコンで見られる気象庁の「レーダー・ナウキャスト」(雷ナウキャスト)は、雷の激しさや落雷の可能性を1㎞格子単位で解析し、1時間後の予報を10分ごとに更新して提供しています。携帯端末ならばほぼリアルタイムの情報が入手できるので、雷雲を回避するなどの対策がとりやすいでしょう。
雷鳴や雷光によって雷雲の接近を知ることもできます。空がゴロゴロと鳴る音が聞こえたり、稲光が見える場所では、すでに落雷の危険区域に入っていると考えてよいでしょう。なぜなら、雷は雲の直下に落ちるわけではなく、斜め下方向にも落ちるからです。また、それまでとは違う「ヒヤッとする冷たい風が吹いた」ときも雷雲が接近している可能性があります。これはクルマの窓を開けることで感じ取れます。
AMラジオを利用する方法もあります。AMラジオは雲の中で雷による放電が起こるとガリッガリッというノイズを発することがあるからです。ノイズの間隔が短くなり、大きな音で連続するようなら雷雲が接近しているかもしれません。

車内にいれば落雷に遭っても安全?

車内にいれば落雷に遭っても安全?

雷注意報などが発令されている場合は、鉄筋コンクリートの丈夫な建物に避難するのが有効な対策といわれています。オートバイや自転車に乗っている場合は、ただちに降りて安全な場所に避難しましょう。
雷の正体は電気です。金属でできた箱に電気を流すと、箱の表面を伝って地面に流れます。クルマのボディも同じで、電気は外周を伝い、タイヤから地面に流れます。車内には電気は流れないので、車内は比較的安全な場所です。カーナビやETCなど、車載機器が影響を受けることもほとんどありません。ただし、ドアノブなど車内の金属部分に触れていると感電の恐れがあります。また、ソフトトップ(幌タイプ)のオープンカーでは、乗員が落雷を直に受けてしまうことがあるので注意が必要です。雷が通電した熱でタイヤがバーストしたり、ボディに傷が残ることもあります。
運転中の落雷で注意したいのは、運転者が落雷に驚き、パニックを起こしてしまうことです。ハンドルやアクセルの操作を誤ると事故につながりかねません。落雷を間近に受けると強い恐怖を感じますが、クルマは比較的安全な場所だと理解して、冷静に運転を続けることが大切です。激しい雷や雷をともなった豪雨など、冷静な運転を続けることが難しい場合は、クルマを安全な場所に止め、雷雲の通過を待つといった判断も必要です。しかし、停車後に慌てて車外へ出るのは危険です。クルマの近くに立っていると、落雷が人を直撃することもあるからです。また、雷雲が遠ざかった後も、数十分は落雷の危険があるといわれています。別の雷雲が接近していることもあるので、注意を怠らないようにしましょう。

2023年10月現在

 

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