[Q]タイヤの製造年月日(製造年週)の見方は?確認方法と交換時期の目安、劣化のサインを解説

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タイヤの製造年月日を確認する人

[A]タイヤの製造年月日(製造年週)は、サイドウォールに刻印された数字を読み取ることで把握できます。

  • 一般に「製造年月日」と呼ばれるが、正確には「製造年週」であり、何年の何週目に作られたかを示している。
  • タイヤのゴムは経年劣化が進むとグリップ力や排水性能が落ち、雨天時に制動距離が伸びるなど安全性に影響を及ぼす。
  • スリップサインの露出やサイドウォールのひび割れ、片側だけがすり減る「偏摩耗」が見られたら劣化のサイン。

サイドウォールの4桁の数字を読み取る

タイヤのサイドウォールのホイール付近には、製造年週を示す数字が刻印されています。2000年以降に製造されたタイヤには、4桁の数字が刻印されているのが特徴です。

この数字は製造番号(セリアル)の末尾にあたる箇所で、前半の2桁が製造週(その年の何週目か)、後半の2桁が製造年(西暦の下2桁)を示すものです。

例えば「2524」と刻印されていれば、2024年の第25週に製造されたタイヤと読み取れます。週番号からおおよその製造時期を推測することも可能で、例えば第25週であれば6月頃に製造されたタイヤと考えられます。

ほとんどの場合、アルファベットと数字の混じったものが刻印されていますが、製造年週は末尾の4桁を見ることで製造年週の特定が可能です。

刻印が見つからない場合はタイヤの反対面を確認する

製造年週の刻印は、タイヤの片側のみに表示されている場合が多く、車両に装着した状態では確認できないことがあります。

刻印が見当たらない場合はタイヤの内側に印字されている可能性があるため、カー用品店やタイヤ専門店、整備工場で確認を依頼しましょう。

1999年以前のタイヤは3桁の数字で読み取る

1999年以前に製造されたタイヤは、製造年週が3桁の数字で表記されており、前半2桁が製造週、末尾1桁が製造年(西暦の下1桁)を表わします。

例えば「249」と刻印されている場合、1999年製であれば第24週(6月頃が目安)に製造されたタイヤと判断できます。

ただし、末尾の数字が1桁しかないことから、1989年製と1999年製のように同じ表記になるケースがあり、表記だけでは正確な製造年を判別できません。

3桁表記のタイヤは、いずれの年代であっても製造から25年以上が経過しているため、現在も使用している場合はすみやかに交換しましょう。

タイヤの製造年月日を確認すべき理由

タイヤの主な素材であるゴムは、紫外線や熱、オゾンなどの影響を受けやすく、未使用のまま保管していても経年劣化が進行することがあります。硬化が進んだタイヤはグリップ力や排水性能が低下し、雨天時に制動距離が伸びるなど、走行時の安全性に影響を及ぼします。

また、溝が十分に残っている場合でも、製造から年数が経過したタイヤは本来の性能を発揮できません。そのため、交換の判断には製造からの経過年数を確認することが重要です。中古タイヤを選ぶ際やネット通販で購入する際は、サイドウォールの刻印から製造年週を確認しましょう。

なお、新品タイヤは保管環境が適切であれば、製造から3年程度は性能の低下がほとんど生じないとされています。購入時点で製造から1~2年が経過していたとしても、過度に気にする必要はありません。

製造年月日から判断するタイヤの交換時期の目安

タイヤの交換タイミングを判断する際は、溝の残り具合だけでなく、製造からの経過年数も重要な確認ポイントになります。ゴムの劣化は外見だけではわかりにくいため、製造からの年数も一つの基準として意識しましょう。

使用開始から4〜5年で一度点検・交換を検討する

溝の深さが十分であっても、ゴムの硬化に伴い排水性能やグリップ力は少しずつ低下します。夏タイヤは使用開始から4〜5年、冬タイヤ(スタッドレス)は3〜4年程度が一般的な交換の目安です。

使用開始から5年を超えたタイヤは、年に1回以上は専門店で点検を受けましょう。

製造後10年を超えたらスペアタイヤも含めて交換する

製造から10年が経過したタイヤは、溝の摩耗やひび割れなど外観上の異常が見当たらなくても、多くのタイヤメーカーが交換を推奨しています。

未使用のまま保管されていた場合でも、10年を超えるとゴムの劣化が進行し、本来の性能を発揮できない可能性があります。

スペアタイヤも同様に経年劣化が進むため、製造年週を確認して交換時期の目安を把握しておきましょう。

製造年月日以外にチェックしたいタイヤの劣化サイン

劣化が進んでひび割れたタイヤ

タイヤの状態を正しく判断するには、製造年週だけでなく、目視で確認できる劣化のサインを把握することも重要です。特に注意したいサインは以下の3つです。

  • スリップサインの露出
  • サイドウォールのひび割れ
  • 片側だけがすり減る偏摩耗

いずれも安全に直結するため、日頃のチェックで見逃さないようにしましょう。

スリップサインの露出

タイヤの溝には、スリップサインと呼ばれる突起が設けられています。これは溝の深さが1.6mmまで摩耗するとトレッド面に現われる、摩耗限界を知らせるための目印です。

スリップサインが現れた状態で走行すると、道路運送車両法の保安基準に違反し、整備不良車両として罰則の対象になります。

スリップサインは、サイドウォールに刻まれた三角マーク(△)の延長線上に配置されているため、三角マークを目印にすれば位置を簡単に特定できます。

溝の残りが4mm以下になると制動距離が伸びやすくなるため、スリップサインが現れる前の段階で交換を検討しましょう。

サイドウォールのひび割れ

紫外線や熱、空気圧不足や過充填などが原因で、タイヤのサイドウォールにひび割れが生じることがあります。細かいひび割れであればただちに交換が必要とは限りませんが、深く大きなつながるひびが見られる場合は、バースト(タイヤの破裂)のリスクが高まります。

ひび割れは一度発生すると修復できないため、ひび割れの拡大や深さが確認された場合は、タイヤの交換を検討してください。

片側だけがすり減る偏摩耗

タイヤの接地面の内側や外側だけが極端にすり減る「偏摩耗」は、空気圧不足や過充填、ホイールアライメントのずれが主な原因です。偏摩耗が進むとタイヤの接地面が不均一になり、グリップ力や排水性能が低下します。

偏摩耗を発見したら、タイヤの交換と合わせてアライメント調整も依頼しましょう。アライメントのずれを補正することで、新しいタイヤが偏摩耗しにくくなり、長持ちしやすくなります。

タイヤの寿命を延ばす日常のメンテナンスと保管方法

タイヤの寿命は、使い方や保管方法によって大きく変わります。日常のメンテナンスでは、以下の3つのポイントを意識しましょう。

  • 月1回の空気圧点検を習慣化する
  • 5,000〜10,000kmごとのローテーションで偏摩耗を防ぐ
  • 使わないタイヤは紫外線と湿気を遮断して保管する

月1回の空気圧点検を習慣化する

タイヤの空気圧は自然に低下するため、月に1回の点検が推奨されています。

空気圧不足の状態で走行を続けると、偏摩耗や燃費の悪化を招くだけでなく、高速走行時にスタンディングウェーブ現象(タイヤが波打つように変形する現象)が発生し、バーストにつながるおそれもあります。

適正な空気圧の数値は車種ごとに異なるため、まずは運転席のドア付近に貼られたラベルで、自分の車両の指定値を確認しましょう。日常的な点検や空気圧調整は、ガソリンスタンドの空気入れ設備や自宅のエアゲージなどを使って行えます。

5,000〜10,000kmごとのローテーションで偏摩耗を防ぐ

クルマの駆動方式によってタイヤにかかる負荷が異なるため、前輪と後輪では摩耗の進み方に差が生じます。FF(前輪駆動)車では駆動と操舵の両方をになう前輪に、FR(後輪駆動)車では駆動をになう後輪に、それぞれ摩耗が進みやすい傾向があります。

こうした摩耗の前後差を抑える対策が、5,000〜10,000kmを目安にタイヤの装着位置を入れ替える「ローテーション」です。摩耗の進みやすい位置と進みにくい位置でタイヤを入れ替えることで、4本の摩耗を均一化しやすくなり、タイヤ全体が長持ちしやすくなります。

ローテーションの具体的なパターンは、駆動方式やタイヤの種類によって異なります。自分での判断が難しい場合は、整備工場やタイヤ専門店に作業を依頼しましょう。

使わないタイヤは紫外線と湿気を遮断して保管する

夏タイヤやスタッドレスタイヤを履き替えたあとなど、使わないタイヤを長期間保管する場面では、紫外線や高温多湿がゴムの劣化を早める要因となります。直射日光や火気から遠ざけ、風通しのよい冷暗所にタイヤカバーをかけて保管しましょう。

保管時の置き方は、ホイールの有無によって異なります。ホイール付きタイヤは、ホイールの重量による変形を防ぐため、横置きで積み重ねるように保管するのが適しています。

ホイールが付いていないタイヤは、横置きで重ねるとつぶれてしまうので、縦置きが適切です。ただし、接地面が変形しないように、横置きで積み重ねたときはタイヤの上下を入れ替えし、縦置きの場合はタイヤを回転させるようにしましょう。

タイヤのパンクやバーストに備えてJAFに入会しよう

タイヤの製造年週を定期的に確認し、適切な時期に交換することで、パンクやバーストのリスクを減らせます。しかし、路面に落ちた釘や異物による突然のパンクは、メンテナンスを徹底していても完全には防ぎきれません。

自動車保険にもロードサービスを付帯している場合がありますが、多くは契約車両のみが対象です。一方、JAFは「人」に対するサービスのため、マイカーだけでなくレンタカーや社用車、バイクまですべて対象に含まれます※1。

また、パンク時の応急処理や自然災害に起因するトラブルなど、自動車保険では対象外となりやすいケースにもJAFは対応しています。会員であれば原則として利用回数の制限もありません。

JAFの年会費は4,000円(入会金2,000円)です。入会していない方が依頼すると1回20,000円以上※2※3かかるため、利用頻度によっては事前に入会した方が費用負担を抑えられる場合があります※4。

万が一のトラブルに備えて、この機会にJAFへの入会をご検討ください。

※1 法人会員は登録車両に限定します(登録車両であればドライバーはどなたでもサービスをご利用いただけます)。
※2 現場の状況によりロードサービス料金が異なります。
※3 表示価格はすべて税込金額(消費税10%)です。
※4 救援現場でご加入された場合、当該救援は一般の方の料金となります。

まとめ

タイヤの製造年月日(製造年週)は、サイドウォールに刻印された4桁の数字で確認できます。前半2桁が製造週、後半2桁が製造年を表わす形式で、使用開始から4〜5年程度が交換時期の一般的な目安とされています。

製造後10年を超えたタイヤは、目立った外観の変化がない場合でも使用を控えましょう。また、製造年週を把握したうえで、スリップサインの露出やサイドウォールのひび割れ、偏摩耗などの劣化サインも日頃から確認することが大切です。

パンクやバーストは予防していても完全には避けられないため、万が一の備えとしてJAFへの入会もご検討ください。

■監修者情報

鈴木 ケンイチ
鈴木 ケンイチ

プロフィール:
1966年生まれ。國學院大学経済学部卒業後、雑誌編集者を経て独立。自動車専門誌を中心に一般誌やインターネット媒体などで執筆活動を行う。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを、分かりやすく説明している。著書「自動車ビジネス」(クロスメディア・パブリッシング)

2026年07月現在

 

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