[Q] エンジンオイルの交換時期は、どのように判断するのですか?

{2EBEEBF9-51FD-4B28-9171-68AC0F8E6109}

[A]エンジンオイルの交換時期は、クルマの種類や使用状況によって異なりますので、取扱説明書等で確認しましょう。

  • ガソリン車は通常の使用で1万5,000kmまたは1年毎が一般的。
  • 軽自動車やターボなどの過給器付きエンジンは早めに交換。
  • ディーゼル車はガソリン車よりも早い時期で交換する。

エンジンオイルの交換時期は、クルマの種類や使用状況によって異なりますので、車両に付属している取扱説明書等で確認しましょう。一般的には通常の使用で、1万5,000kmまたは1年毎が一般的にいわれていますが、エンジンや車種などによって異なりますので、同じく取扱説明書で確認しておきましょう。また、この距離・期間以内であっても汚れや減りが激しい場合には交換する必要がありますが、極端な場合にはエンジンオイルの漏れも疑われますので、整備工場やディーラーで点検してもらう必要があります。

特に、軽自動車やターボ/スーパーチャージャーなど過給器付きのエンジンでは、高回転、高負荷になりやすいことからオイルの管理はより大切です。

エンジンオイルの交換時期は、使用状況も関係します。自動車メーカーではその目安として、シビアコンディションを定めています。走行距離が多い、悪路・山道・短距離・低速走行が多い場合などが該当しており、車両に付属しているメンテナンスノート(点検整備記録簿)で確認が可能です。

エンジンオイルを使う目的としては、潤滑・密封・防錆・冷却・清浄の5つがあります。潤滑は特に、シリンダー内部で高速で上下に動くピストンとシリンダー内壁の接触部分で必要になります。密封はシリンダーとピストンの隙間を埋めて圧縮や爆発の力を逃さないため、防錆はエンジン内部で発生する水蒸気への対策、冷却は冷却水が届かないエンジン内部の細かい部品のため、洗浄は燃料の燃えかすや部品の摩耗による金属粉を除去することが理由です。

なぜエンジンオイルの交換が必要かというと、部品の摩擦などで高分子化合物(ポリマー)がせん断され、潤滑や密封の性能が低下するからです。また、燃料の燃えかすや、金属粉、水分の混入などにより、オイル自体の性能が徐々に劣化するためもあります。

そういった意味では、圧縮比が高く、燃料の燃えかすが多いディーゼルエンジン内部の環境はガソリンエンジンよりも厳しく、燃料に含まれる硫黄成分のためもありオイルが汚れやすい傾向にあります。ガソリンエンジンよりもマメな点検と早い時期での交換が必要です。

また、ピストンリングやバルブステムシールなどの部品が摩耗していくと、走行しているうちに徐々に燃焼室内に入ってしまうため量も減っていきます。こうした状況を把握するために日常点検は重要であり、定期的にエンジンオイルの汚れや量を確認し、必要であれば補充を行い、消費が激しい場合はエンジン内部の点検も考えましょう。

エンジンオイルだけでなく、オイルフィルターを交換することも必要です。エンジンオイルに混入した不純物を取り除く役目を持つフィルターは、長期間使っているとオイル内の不純物を除去できなくなり、オイルの性能低下が早まるだけでなく、フィルター自体が詰まってしまいます。こちらの交換の目安はオイル交換2回ごとに1回というのが基本です。

車種 交換のめやす シビアコンディション※
ガソリン車 1万5,000km、または1年 7,500km、または6カ月
軽自動車 1万km、または6カ月 5,000km、または3カ月
ガソリンターボ車 1万km、または6カ月 5,000km、または3カ月
軽自動車(ターボ車) 5,000km、または6カ月 2,500km、または3カ月
ディーゼル/
ディーゼルターボ車
1万km、または1年 5,000km、または6カ月

※シビアコンディション:
悪路走行が多い、走行距離が多い、山道な上り下りの頻繁な走行など

2024年05月現在

 

その他のQ&Aを検索する