[Q] 高速道路での居眠り運転を防止するための対策とは?

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[A]高速道路には、居眠り運転やわき見運転による事故を防ぐためのさまざまな工夫が施されています。

  • 路肩の白線の凹凸や白線外側の溝で、車線のはみ出しを知らせる。
  • 薄層舗装はリズミカルな振動で運転に変化を与え、居眠りを防ぐ。
  • カフェイン摂取後に20分程度仮眠すると、相乗効果が期待できる。

高速道路の居眠り運転を防止するための対策とは?

高速道路には、居眠り運転やわき見運転による事故を防ぐためのさまざまな工夫が施されています。そのひとつが、音や振動でドライバーに危険を知らせる設備です。 たとえば、路肩の白線には、厚みの違う塗装を交互に配置し、一定間隔で凹凸が付けられています。さらに、白線の外側のアスファルト舗装には、進行方向に対して垂直に掘られた溝(ランブルストリップス)が連なっている場所があります。これらはクルマが車線をはみ出したとき、「ブーン」という音と振動でドライバーに警告します。「リブ付き高輝度レーンマーク」のリブ(突起)も同様に音や振動を発する機能をもっています。高輝度レーンマークとは、照明やヘッドライトに反射する成分を含んだ塗料を使い、夜間や雨の日の見やすさを高めた車線です。
長い下り坂や急カーブでは、道路を横切るように数本の薄い舗装(薄層舗装)を施してある場合があります。舗装の厚みは約5㎜で、車両が通過すると音と振動をリズミカルに車内へ伝えます。速度超過の注意喚起や滑り止めが主な目的ですが、単調になりがちな運転に変化を与え、居眠り運転を防ぐ役割も担っています。
また、居眠り運転の注意を呼びかける標識や懸垂幕の設置、休憩施設でのチラシ配布やポスターの掲示、動画映像による啓発なども高速道路ならではの対策と言えます。

ドライバーができる居眠り運転を防止するための対策とは?

14時前後などは、人間の生体リズム(バイオリズム)に関連して、眠気が強くなる傾向にあるといわれています。長距離を走るときは、2時間に1回以上の休憩が取れるように、余裕のあるドライブプランを立てましょう。高速道路のSA、PA(サービスエリア、パーキングエリア)には、ストレッチができるベンチや鉄棒、身体を横にできるソファー、仮眠スペースなどが設置されている場所もあり、運転のリフレッシュに利用できます。
運転中に眠気を感じたら、SA、PAの安全な場所にクルマを止め、20分程度の仮眠を取りましょう。深く眠ってしまうと覚醒に時間がかかるので、短時間の仮眠に抑えるのがポイントです。ただし、目覚めた直後は運転に必要な判断力などが低下していることがあります。軽く体を動かしたり、顔を洗うなどして、眠気をしっかり覚ましてから運転を再開しましょう。
仮眠の前に、カフェインをとるのも効果があるといわれています。個人差はありますが、コーヒーや紅茶に多く含まれるカフェインは、摂取してから15分以上で覚醒作用が発揮されます。そのため20分程度の短時間の仮眠と組み合わせれば、相乗効果が期待できます。また、ガムや昆布を噛むと脳の血行が良くなり、覚醒水準の低下を一時的に抑えられると言われています。
慢性的な疲労や睡眠時無呼吸症候群(SAS/Sleep Apnea Syndrome)などの病気にも注意しましょう。日中に強い眠気を感じたり、集中力や活力が欠けるなどの状態に陥る睡眠時無呼吸症候群は、居眠り運転の原因になることがあります。本人が気づかないうちに重症化するケースが多いことから、安全運転のためにも早期発見・早期治療が大切です。

2018年03月現在

 

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