
[A]疲れているときや睡眠不足のときは運転を控えることが大前提です。
- 昼過ぎは眠気を感じることが多い時間帯なので注意。
- 眠気を覚えたら思い切って仮眠を取ることも大切。
- 睡眠時無呼吸症候群の疑いがある人は免許更新時に特別な手続きがある。
睡眠不足のときは運転しない、が鉄則
誰しも運転中に眠気を感じた経験はあるかと思います。旅行や帰省などで長時間、長距離運転するとき、とりわけ高速道路ではアクセルやブレーキ、ハンドルの操作が少ないうえに景色も単調なため、なおのこと眠気を誘います。
道路交通法では、居眠り運転自体に関する具体的な規定はありませんが、安全運転の義務を定めた第70条や、過労運転等の禁止を規定した第66条に該当するおそれがあるようです。
居眠り運転の原因のほとんどは疲労と睡眠不足です。居眠り運転を防止するための大前提は、疲れているときや睡眠不足のときは運転を控えることです。運転前に眠気を誘う成分の入った薬を服用することも厳禁です。
また、人の目覚めのピークは午前9時・午後9時と言われており、谷間となる午後3時あたりは眠気を感じることが多くなるとされています。昼食をとった後も眠気が強くなるという傾向があるので注意が必要です。
脳のエネルギー源となるのは糖質で、不足すると集中力低下につながります。また、糖質をエネルギーに変換する際にはビタミンB1・B2が必要です。ビタミンB1は豚肉やナッツ、ビタミンB2は卵やレバーなどに多く含まれています。ただし、急激に血糖値が上下すると眠気の原因になると考えられているので、おにぎりやパン、うどんなど糖質中心のものを単品で食べることは避けましょう。
睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合は
運転中の眠気を防止するポイントは、疲れを感じる前に休憩をとることです。長時間のドライブでは最低でも2時間に1回は休憩を取るようにします。休憩はクルマを止めるだけでなく、降車して新鮮な空気を肺に送り込むとともに、軽く身体を動かして血液の循環を促しましょう。
眠くなった場合には思い切って仮眠を取ることも大切ですが、15〜30分程度に留めておくようにしましょう。逆に30分以上寝ると、脳が熟睡モードに入ってしまい、目覚めたあとも眠気や疲労が残ることがあります。
さらに気をつけたいのは、睡眠時無呼吸症候群をはじめとする睡眠障害があるドライバーで、日中でも強烈な眠気に襲われる可能性があるため、居眠り運転には細心の注意が必要です。警察庁の調査では、睡眠時無呼吸症候群であることが疑われる運転免許保有者が、相当数いることが明らかになっています。
睡眠時無呼吸症候群の疑いのあるドライバーは運転免許証の更新時に、公安委員会の質問票に回答しなければなりません。回答結果によっては、医療機関の受診を求められます。またすでに診断を受けている場合は、症状や治療の状況を示す診断書の提出が必要になります。
なお重度の眠気の症状を呈する睡眠障害については、道路交通法施行令第33条の2の3において、運転免許の拒否あるいは保留の理由になると定められています。

2025年12月現在


