[Q] 居眠り運転を防ぐにはどうすればいいのでしょうか?

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[A]大前提として疲れているときや睡眠不足のときは運転を控えることが重要です。

  • ガムや昆布を噛むことで眠気を防止する。
  • 眠気を覚えたら思い切って仮眠を取る。
  • 仮眠のあとは体もしっかり目覚めさせる。

誰しも運転中に眠気を感じた経験はあるかと思います。旅行や帰省等で長時間、長い距離を運転するとき、とりわけ高速道路ではハンドル操作がないうえに景色も単調なため、なおのこと眠気を誘います。

居眠り運転の原因のほとんどは「疲労」と「睡眠不足」です。居眠り運転を防止するためには、大前提として疲れているときや睡眠不足のときは運転を控えることが重要です。運転前に眠気を催す成分の入った薬の服用も厳禁です。また、一般的に昼食をとった後の午後1時~3時の間は眠気が強くなるという傾向があるので注意が必要です。

運転中の眠気を防止するポイントは「疲れを感じる前に休憩をとる」ことです。長時間のドライブでは最低でも2時間に1回は休憩を取るようにします。休憩はクルマを止めるだけでなく、覚醒を早めるためにも降車して新鮮な空気を肺に送り込むとともに、軽く身体を動かして血液の循環を促しましょう。

ガムや昆布(歯応えがあり長時間咀嚼できるもの)を噛むことは、脳の血管を拡張させて血行を良くするため、覚醒水準低下を防止する効果があるといわれています。また、脳は糖分が不足して血糖値が下がることで疲労を感じるため、休憩中は糖分の多く含まれた飲み物を飲むようにしましょう。その際は、糖分の吸収をサポートするビタミンB1を多く含む食品などを一緒にとるとさらに効果的です。ビタミンB1は、豚肉やキノコ類、ゴマ、ナッツなどに多く含まれています。

眠くなった場合には思い切って仮眠を取ることも大切ですが、寝起き後、すぐに運転してはいけません。実際に長距離運転などの事故では、寝起き後の「いねむり事故」が多くなっています。脳は覚醒したつもりでも体が遅れて眠りを要求し始めるため、走り出しからさらに強い眠気を誘う危険があります。寝起き後はクルマから降りて体を動かし、体もしっかり目覚めさせておくことが大切です。

睡眠時無呼吸症候群と呼ばれる睡眠障害をもったドライバーは、日中でも強烈な眠気に襲われるため、居眠り運転には細心の注意が必要です。なかには、運転中に眠気を感じる前に突然眠ってしまうといった症状も見受けられるため非常に危険です。現在、日本人の約3%が睡眠時無呼吸症候群であると推定されています。睡眠時無呼吸症候群の疑いのあるドライバーは運転免許証の更新時に申告することが定められていますから、不安のある方は一度専門医の診察を必ず受けてください。

2013年03月現在

 

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