[Q]信号機のない横断歩道での交通ルールとは?

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[A]ドライバーは、常に歩行者が安全に横断歩道を渡れるように保護しなければなりません。

  • 横断歩道又は自転車横断帯の手前で車両は一時停止して歩行者又は自転車の通行を妨げない。
  • 横断歩道又は自転車横断帯ありの路面標示により歩行者又は自転車を確認。
  • 歩行者や自転車の通行を妨げずに交通ルールとマナーを守る。

歩行者優先の原則を守りましょう

信号機のない横断歩道を歩行者が渡ろうとしている場面で、約半数のクルマが一時停止していないことが、JAFが行った信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国実態調査で判明しました。また、実態調査に先駆けて2016年に行った「交通マナー」に関するアンケート調査の設問で「信号機のない横断歩道で歩行者が渡ろうとしているのに一時停止しないクルマが多い」との回答が約86%にものぼりました。これらの結果からも、多くのドライバーが歩行者優先のルールや横断歩道直前での一時停止(あるいは徐行)の義務の認識があいまいになっているようです。
 ドライバーは、常に歩行者又は自転車(以下歩行者等)が安全に横断歩道又は自転車横断帯(以下横断歩道等)を渡れるように保護しなければなりません。道路交通法第38条第六節の二「横断歩行者等の保護のための通行方法」には、

  • 歩行者等の有無を確認できなければ、横断歩道等の停止位置で止まれるような速度で進行する。
  • 横断しようとしている、あるいは横断中の歩行者等がいるときは必ず一時停止をする。
  • 横断歩道等およびその手前30mは追い越しや追い抜きが禁止。
などが規定され、横断歩道等を渡ろうとする歩行者等がいる場合、ドライバーは横断歩道等の直前でクルマを一時停止させ、通行を妨げないよう義務付けています。横断歩道等を渡るのに時間がかかってしまう高齢者や幼い子供も、もちろん例外ではありません。違反者には反則金や違反点数が科せられます。

交通マナーを意識して運転しましょう

信号機のない横断歩道等の手前には、「横断歩道等あり」の路面標示や道路標識が設置されています。これらが見えたら、歩行者等の有無をしっかりと確認しましょう。
横断歩道等を渡ろうとしている歩行者等がいるときは、停止線または横断歩道等の直前で一時停止をして渡り終えるのを待ちます。後続車がいるときは追突事故などを避けるために早めに軽くブレーキを踏み、止まる意思を伝えます。歩行者等が渡ろうとしているのか、ただ立っているのか判断できないときは、速度を落とし、いつでも止まれるように準備をしておくことが大切です。横断歩道等の手前でクルマが路肩に停車している場合は、停車しているクルマの前に出るときに一時停止が義務付けられているので注意しましょう。
歩行者等を見落としやすいシチュエーションもあります。例えば対向車線が渋滞しているとき、対向車線側から横断歩道等を渡ろうとする歩行者等は見えにくくなります。また、停車中のバスから降車した人がバスの陰になっている横断歩道等から飛び出してくるかもしれません。踏切手前の横断歩道等では、踏切に気を取られて歩行者等の確認が遅れてしまうこともあります。
信号機のない横断歩道等の付近では常に周囲に気を配り、歩行者等がいるときは交通ルールとマナーを守って思いやりのある運転を心がけましょう。

2024年10月現在

 

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