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[A]厳密にいえば、ワックスとは本来、ヤシから採れる「天然カルナバろう」100%のものだけです。
- 塗装保護の被膜を作るなどの役割は同じだが、基本成分の違いがある。
- ワックスは光沢や撥水性に優れるが、ホコリに対する吸着作用がある。
- 犠牲膜が塗装面を守るコーティング剤は、汚染物質への耐性も高い。
厳密にいえば、ワックスとは本来、ヤシから採れる「天然カルナバろう」100%のものだけです。これに対し、コーティング剤とは、フッ素系やシリコン系、チタン系などのポリマー成分が配合されたものです。いわば、基本成分の違いによる分類になっており、被膜と塗装面の結合方法などに違いはあるものの、どちらも塗装面を保護する被膜を作ることに変わりはありません。
それぞれの特徴としては、ワックスは天然カルナバろうの含有量が多いほど高級品となり、価格も高くなります。安価な物では、この天然素材に代わって石油ベースのろうを使った製品もあります。撥水性に優れ、いわゆる「ワックス効果」と呼ばれる艶やかな塗装面を作り出すのが魅力のひとつです。しかし、撥水性とは裏腹にその主成分が油脂であるため、ホコリに対する吸着作用が働き、コーティング剤と比べて、汚れを呼びやすいことが弱点です。
一方、ワックスに比べ、汚れを寄せ付けず、撥水効果も備えているのがコーティング剤です。汚染物質や水、油などの外的要因に対して強い耐性を持ちます。保護膜を形成し、この膜が犠牲膜となって塗装面を守ります。「コーティング効果」が高く、耐久性にも優れています。
2013年03月現在