[A]とにかく安全に渡ることが大切です。踏切を渡っている途中で遮断機が降りてしまっても、落ち着いて対応しましょう。
- 警報機が鳴りはじめたら、停止線で停止して列車の通過を待つ。
- 踏切の横断中に遮断機が降りたら、落ち着いて速やかに脱出する。
- 踏切内でクルマが動けなくなったら、警報機の非常ボタンを押す。
安全な渡り方
踏切では遮断機や警報機の作動の有無に関係なく、一旦停止をして、前方、特に踏切の向こう側のスペース、そして左右を確認します。ここで運転席の窓を少し開けて警報音が鳴っていないか確認しましょう。信号機の付いている踏切については信号の表示に従って進むことができます。警報機が鳴りはじめたら、停止線で停止し列車の通過を待ちましょう。遮断機や警報機が作動していない場合でも前方にクルマがいて進路がふさがれているときは踏切に進入してはいけません。踏切には、渡りきるまでに距離のあるものや、ふたつの踏切が連続していて、その中間に停止ゾーンがあるものなど、見極めが難しいものもあるので、無理は禁物です。遮断機や警報機がない踏切の場合は列車の接近確認がとくに重要です。
また線路が複数存在する複線の場合、一方向からの列車が通過しても、続いて反対方向からも列車が来る場合もありますので注意してください。踏切内でのすれ違いは左右に余裕をもって慎重に行ないます。レール部分は鉄でできているため雨や雪の場合にスリップしやすいので注意が必要です。MT(マニュアルトランスミッション)車では1速ギヤのまま、変速せずにゆっくりと抜けるようにしましょう。
渡っている最中に遮断機が下りた場合の対処法
もし踏切を渡っている途中で遮断機が降りてしまったら、落ち着いて速やかに踏切の外へ脱出しましょう。遮断機が作動してから列車が通過するまでに最短で15秒間です(JR西日本の場合)。遮断機の遮断棒はクルマで押しても折れずに斜め上に上がるような構造のため、クルマで押し切れば脱出することができます。
踏切内で動かなくなった時
踏切によっては高さに制限があるので、手前の標識や看板などで確認しましょう。無理に進入すると踏切内で動けなくなってしまう場合があります。万が一、脱輪やエンストによって踏切内でクルマが動かなくなった場合は、すみやかにクルマを降りて警報機側に設置されている非常ボタンを押して列車に自車の存在を知らせます。その後、表示されている連絡先に連絡しましょう。非常ボタンがない場合は、クルマに搭載している発炎筒を使って危険を知らせるようにしましょう。
2014年03月現在