那須塩原市特集 \美と技を求めて 建築をめぐる旅/

お知らせ 栃木

2025年09月26日

彩りの秋、建築と芸術が織りなす美を巡る旅は「那須塩原市」へ

那須塩原市は、栃木県北部、豊かな自然と歴史が調和する魅力あふれるまち。首都圏からのアクセスも良く、年間を通して多くの観光客が訪れます。那須塩原の魅力は、なんと言っても豊かな自然。市の西部には那須岳の雄大な山並みが広がり、四季折々に美しい表情を楽しめます。新緑の春、避暑に最適な夏、紅葉が燃える秋、そして雪景色に包まれる冬、訪れるたびに異なる感動や風景を見ることができます。また、那須岳のふもとから湧き出る温泉は「那須温泉郷」として知られ、現在でも多様な泉質の温泉が点在しています。日帰り入浴施設も充実しており、心身ともにリラックスできる温泉旅を満喫することができます。
塩原温泉観光協会

塩原温泉郷の風情を楽しみながら街並みを巡ることができる「トテ馬車」

塩原温泉観光協会

渓谷と紅葉のコントラストをぜひ現地で

那須塩原市は、酪農が盛んな地域として知られています。本州一の生乳生産量を誇り、広大な牧草地でのどかに草を食む乳牛の姿は、この地域ならではの風景です。その恵みから生まれた、新鮮な牛乳やチーズ、ヨーグルト、バターといった乳製品は、まさに代表的な名産品。牧場に併設された直売所やカフェでは、搾りたての牛乳を使ったソフトクリームやジェラートを味わうことができ、観光客に人気です。また、酪農の恵みは乳製品だけにとどまりません。濃厚な味わいと口溶けの良さが特徴の那須和牛は、質の高さから多くの人に愛されています。ステーキやハンバーグ、ローストビーフとして、地元の人だけでなく観光客にも人気です。さらに、清らかな水と豊かな土壌で育まれた高原野菜や那須米も、この土地の恵み。新鮮な地場産野菜をふんだんに使ったヘルシーな料理や、蕎麦、うどんなど、多様なグルメを楽しむことができます。那須塩原のお土産には、乳製品を使ったお菓子や那須和牛の加工品がおすすめです。

美と技を求めて 建築をめぐる旅

建築をテーマにいつもとちょっと違うドライブへ♪

那須塩原市は、豊かな自然や美味しいグルメだけでなく、実は建築好きにはたまらない、見どころ満載のスポットが点在しています。いつもとは少し趣を変えて、美しい建築物を巡るドライブに出かけてみませんか?きっと、新たな那須塩原の魅力に出会えるはずです。

那須塩原市図書館「みるる」

読む・学ぶ・つながる、那須塩原の知の拠点

みるる
JR黒磯駅前に2020年にオープンした那須塩原市図書館「みるる」は、建築家「伊藤麻理」氏が手掛けた市立図書館です。那須塩原の豊かな自然を感じられる館内は、三角形を組み合わせた天井が特徴的で、開放感を味わえます。天窓から差し込む光は木漏れ日のようで、時間帯により表情を変えるのも魅力です。無骨なインダストリアルな要素と、木の温もりが融合した空間は、図書館としては珍しくお洒落で洗練された雰囲気です。
1階はカフェを併設した「みるるアベニュー」で、会話や交流が可能な賑やかな空間。2階は静かに読書や学習に集中できるスペースがあります。本を借りるだけでなく、読書や勉強、友人との語らい、一人で過ごす時間など、それぞれの「居場所」を見つけられます。本の内容の一部が大きく展示された「言葉の彫刻」など、新しい本との出会いを促す工夫もあり、きっと知的好奇心を刺激されるでしょう。

那須塩原市図書館 みるる
住所:栃木県那須塩原市本町1-1
開館時間:10:00~21:00

旧青木那須別邸

明治の面影残すドイツ建築の粋

ドライブページ資料画像
那須塩原市にある旧青木家那須別邸は、明治時代に外交官として活躍した青木周蔵が建てた、国指定の重要文化財です。ドイツに長く滞在し、その文化に造詣が深かった青木周蔵の意向を反映し、ドイツ建築を学んだ松ヶ崎萬長(まつがさき・つむなが)が設計を手がけました。この別邸最大の特徴は、白を基調とした上品な外観と、鱗(うろこ)状や蔦(つた)の葉のような形のスレートで覆われた珍しい外壁です。屋根や窓の配置にもドイツ建築の要素が随所に見られ、当時では最高水準の技術とデザインが凝縮されています。現在は道の駅「明治の森・黒磯」内にある「とちぎ明治の森記念館」として一般公開されており、内部には当時の家具なども展示され、明治時代の華やかな暮らしぶりを垣間見ることができます。那須野が原の開拓の歴史とともに、明治という時代の息吹と、異国情緒あふれる美しい建築を肌で感じられるスポットです。

旧青木那須別邸
住所:栃木県那須塩原市青木27
営業時間:9:00~16:30
定休:火曜日

もみじ谷大吊橋

絶景を渡る、スリルと感動のパノラマ

ドライブページ資料画像
那須塩原市に架かるもみじ谷大吊橋は、塩原ダム湖の美しい景観を望む、全長320mの壮大な歩道吊橋です。その長さは「無補剛桁歩道吊橋」として本州最大級を誇り、技術的な見どころでもあります。
この吊橋は、両岸の主塔から張り出したケーブルで橋桁を吊るシンプルな構造が特徴。景観との調和を意識しつつ、その圧倒的なスケール自体がデザインの一部となっています。橋の上からは、四季折々に表情を変える塩原の山々とダム湖の360度パノラマが広がり、特に紅葉の季節は圧巻です。
橋を渡る際のゆらゆらとした揺れは、安全に配慮された設計ながらもスリルを演出し、非日常的な体験ができます。2013年に「恋人の聖地」に認定され、橋を渡った先にはつがいのクマタカのモニュメントなど、ロマンチックなフォトスポットも。吊橋の手前には「森林の駅」もあり、休憩やお土産探しにもぴったりのスポットです。


森林の駅/もみじ谷大吊橋
住所:栃木県那須塩原市関谷1425-60
開館時間:8:30~18:00
JAF会員優待

加登屋旅館

国登録有形文化財に指定された歴史ある建物

加登屋旅館
那須塩原市の板室温泉に佇む「加登屋旅館」は、その歴史的な建築が魅力の老舗宿です。本館(大正8年築)をはじめ、別館(昭和12年築)、悠仙閣(昭和27年築)の計3棟が国登録有形文化財に指定されており、明治・大正・昭和と移り変わる時代の建築様式を一度に体感できる貴重な存在です。
本館は数寄屋造りの純和風建築で、当時の湯治場の趣を色濃く残します。別館には昭和初期の洋館建築の意匠が取り入れられ、悠仙閣は戦後の温泉街らしい洒落た印象を与えます。異なる時代の建物が連なり、独特の景観美を醸し出しています。
加登屋旅館では「下野の薬湯」と称される源泉かけ流しの温泉も自慢で、効能豊かな湯を歴史ある建物の中で堪能できます。往時の湯治文化が息づく空間で、心身ともに癒される特別な滞在はいかがですか。



加登屋旅館
住所:栃木県那須塩原市板室859
JAF会員優待

塩原もの語り館

時を旅する、塩原温泉の文学ロマン

塩原温泉観光協会
塩原温泉郷にある「塩原もの語り館」は、多くの文人墨客が愛したこの地の歴史と文化、文学を伝える複合施設です。特定の古民家を移築したものではなく、塩原温泉の歴史と豊かな自然に溶け込むように設計された現代の建物です。建物自体は、塩原の美しい渓谷「箒川(ほうきがわ)」に面して建てられ、ガラス張りの大きな窓からは、四季折々の景観を望むことができます。特に秋の紅葉シーズンには、赤や黄に染まる山々が窓いっぱいに広がり、訪れる人々を魅了しています。
館内には、与謝野晶子や野口雨情など、塩原を訪れた文豪たちの足跡をたどる展示室があり、彼らの作品やゆかりの品々を通じて、当時の温泉地の文化や風情を感じることができます。また、塩原温泉の歴史や自然を紹介する資料展示も充実。2階にはカフェレストランが併設され、景観を楽しみながらお食事やお茶を楽しむことができます。建物の外には源泉かけ流しの足湯もあり、文学と自然、そして温泉の癒しを一度に体験できる場所となっています。

塩原もの語り館
住所:栃木県那須塩原市塩原747
営業時間:8:30~18:00

\●那須塩原ご当地グルメ●/

ドライブの醍醐味は、景色を楽しみながら自由に移動できること。でも、安全運転のためには適度な休憩が必要ですよね。那須塩原地域にはJAF会員優待施設もたくさんありますが、せっかく那須塩原に来たなら食べて欲しい「ご当地グルメ」をご紹介♪那須塩原へのお出かけや、次のドライブ&ツーリングの計画などにぜひお役立てください!

スープ入り焼きそば

◆塩原のソウルフード◆

塩原温泉郷にある、他ではなかなか味わえないユニークなご当地グルメ「スープ入り焼きそば」をご存じですか?半世紀以上にわたり地元の人々に愛されてきた地域のソウルフード!その名の通り、一見するとラーメンのように丼に盛られていますが、麺をすくい上げると現れるのは、一般的なラーメンの麺ではなく、しっかりとソースで炒められた焼きそば麺。この香ばしい焼きそばの上に、鶏ガラなどをベースとしたあっさりとした醤油味のスープがたっぷり注がれているのが特長です。初めて食べると、ソースの風味と醤油スープの組み合わせにびっくりするかもしれませんが、食べ進めるうちに互いの味が絶妙に融合し、不思議とバランスのとれた味わいを生み出します。具材はシンプルにキャベツや豚肉が主流ですが、お店によって異なる具材などが添えられることも。塩原では「こばや食堂」や「釜彦」といった老舗が「スープ入り焼きそば」を提供しており、それぞれのお店が独自のこだわりを持ってその味を守り続けています。寒い温泉地で体を温めるために生まれたとも言われるこの独特グルメは、単なるご当地グルメではなく、塩原温泉の歴史と文化を感じさせる一杯と言えるでしょう。

塩原名物「スープ入り焼きそば」お店情報
塩原温泉観光協会

こばや食堂

塩原温泉観光協会

釜彦

塩原温泉観光協会

森林の駅レストラン

塩原温泉観光協会

かんろの郷 水車

とて焼き

◆塩原温泉が生んだ新感覚の地元スイーツ&フード◆

とて焼き
お気に入りの「とて焼き」を見つけよう♪
とて焼きは、塩原温泉郷で親しまれている新しいご当地グルメ。2011年の東日本大震災後、地域活性化で考案されたそう。「とて焼き」とは、「遊覧トテ馬車」のラッパの音「トテー、トテトテトテー」と、そのラッパの形状に似ていることから名付けられました。とて焼き最大の魅力は、想像を超える具材のバリエーション!塩原温泉街のさまざまな店舗が参加しており、各店舗が得意な分野を活かしたオリジナルのとて焼きを味わうことができます。
種類はふたつあり、一般的な「スイーツ系とて焼き」は甘い具材を組み合わせたスイーツ系。自家製の粒あんやこしあんに生クリーム、白玉、抹茶、黒蜜きな粉などの組み合わせは定番。もうひとつは「お食事系とて焼き」。地鶏のつくねを特製ダレで味付けしたもの、ジューシーな豚の角煮など、バリエーション豊富♪それぞれのお店が独自の具材や味付けで個性を出しているため、「とて焼き」でもまったく異なる味わいや体験ができます。片手で手軽に食べられるので、温泉街の散策をしながら、複数のお店のとて焼きを食べ比べするのもおすすめ。その日、どのお店でどんなとて焼きに出会えるか、それもまた塩原温泉旅の醍醐味のひとつかもしれません。

塩原温泉「とて焼き」についてはこちら

森林の駅からプレゼント企画!

抽選で3名に入館招待券が当たるチャンス!

もみじ谷大吊橋
抽選で3名様にプレゼント♪
JAFMate2025年秋号ドライブページ企画ということで、記事内でも施設紹介している「森林の駅」様から3名様に那須塩原土産セットが当たるチャンス!森林の駅には、この地域ならではの乳製品や特産品・名産品を凝縮したグルメなど、お土産におすすめなものがたくさん。いつも那須塩原に出かけてるよという方はもちろん、那須塩原が気になる方はぜひ一度お出かけください♪

●森の駅 / もみじ谷大吊橋
住所:栃木県那須塩原市関谷1425-60
電話:0287-34-1037
時間:8:30~18:00
もみじ谷大吊橋 利用料金についてはこちら