【JAF新潟】県内の後部座席シートベルト着用率は一般道で51.4%、全国平均を上回るも約半分が非着用

お知らせ 新潟

2024年02月28日

義務化から10年以上経過も、県内では今なお約2人に1人が着用していません!

2023年シートベルト調査の結果
▲一般道・高速道路のシートベルト着用率
JAFと警察庁が合同で新潟県内26箇所を調査したところ、後部座席(以下、後席)でのシートベルト着用率は一般道路は51.4%(前年比3.2ポイント増)で、前年を上回る結果となりました。対して、高速道路等は91.8%(前年比2.7ポイント増)でした。
また、運転席の着用率は一般道路で99.5%(前年と同率)、高速道路等で99.9%(前年比0.1ポイント増)でした。

2008年(平成19年)の道路交通法改正にともない、後席のシートベルト着用が義務化されました。しかし、法改正から10年以上たった今でも約2人に1人が着用していないのが現状です。
一般道路と高速道路等とでは後席の着用率に約40%の差があります。この結果から、改めて後席でのシートベルト着用の重要性が十分に浸透していないことを示す結果となりました。

県内の一般道におけるシートベルト着用率の推移

2023年シートベルト調査結果 推移

シートベルト非着用の危険性

①シートベルトを着用していない本人が致命傷を負う可能性がある
衝突したときにシートベルトを着用していないと、前方に激しく投げ出されたり、硬いピラー(柱)部に頭をぶつけたり、クルマの中で全身を強く打ちつける危険性があります

②同乗者に致命傷を負わせてしまう可能性がある
後席乗員が事故の衝撃で前席に衝突すると、前席乗員は、前席のエアバッグと投げ出された後部座席の人とに挟まれ、頭を打ったり胸部を圧迫したりして重傷を負う危険性があります。

③車外放出の危険性がある
事故の衝撃で、車が回転した場合に遠心力で窓から車外に放出されたり、後方の窓を突き破ったりする危険性があります。

シートベルトの効果を体験しよう

JAF新潟支部では、「シートベルトコンビンサー(時速約5kmの衝突体験でシートベルトの重要性が学べる車両)」での衝突体験をとおして、シートベルト着用の大切さを啓発しています。新潟県内各地のイベントなどに出展いたしますので、お気軽にお立ち寄り・ご体験ください。
また、イベントや学校、企業様で出展をご希望の場合は、下記電話番号までお問合せください。
■連絡先
JAF新潟支部 事業課 025-284-7664(平日10:00~17:00)
JAF新潟支部シートベルトコンビンサー

▲シートベルトコンビンサー

おわりに

万が一、事故が起きてしまったとき、身体への衝撃を軽減して私たちを守ってくれるのがシートベルトです。その起源として、1899年にロンドンで発生した交通事故で乗員二人が車外に投げ出されて死亡したことがあります。そして、1903年に「自動車等の防御用ベルト」というシートベルトの基となるものが作られました。そのことから、シートベルトは歴史が古く、すでに100年以上の年月が経っているのです。
日本では、1969年にすべての新車にシートベルトを取り付ける法律が発令されました。その後、1992年には一般道でも運転席・助手席にシートベルト着用が義務化し、2008年に後部座席を含めた全座席でのシートベルト着用が義務化されて、現在にいたります。
衝突時、乗員を守ってくれるのはシートベルトです。法改正に加え、自動車の機能の面でもシートベルトの着用を呼び掛けていますが、最終的に着用するのは皆さんです。ご自身そして大切な人の命を守るためにも、必要性を再確認し、当たり前にシートベルトを着用するようにしましょう。