【JAF新潟】冬の時期…歩行者事故にご注意を!

お知らせ 新潟

2023年12月25日

2022年の歩行者事故は456件

横断中の事故は294件、歩行者事故の65.4%を占める

新潟県警察の交通年鑑(令和4年版)によると、2022年の歩行中に発生した事故件数は456件で、うち294件が横断中の発生した件数です。これは、歩行中に発生した事故のうち64.4%を占めます。同データから、新潟県内では9月から12月に発生件数が増加しているということが分かりました。冬は日没が速いことに加え、雨や雪で視界が悪くなり、事故につながる恐れがあります。これらのことから、JAF新潟支部では安全な歩行と自動車の運転を呼びかけています。
出典:新潟県警察「交通年鑑(令和4年版)」

歩行者も注意!!歩行者用信号の意味を再確認

雪が降る中の新潟市歩行者用信号
歩行者用信号
普段横断歩道を渡るとき、信号が表す意味を理解して渡っていますか?道路交通法施行令によると、青信号は「進行することができる」赤信号は「横断してはならない」青信号の点滅は「横断を始めてはならない。速やかに横断を終えるまたは引き返す」と定められています。青信号から点滅に変わったとき、「急いで渡らなくちゃ!」と慌てて走って渡り始めていませんか?
…車は急には止まれません。それに、横断歩道を急に横断しようとする歩行者の動きは予測が困難な場合があります。事故を防止するためにも余裕を持った行動が重要であるといえます。事故を防止するためのポイントについてお伝えをしてまいります。
出典:e-Govポータル「道路交通法施行令」

雨や雪が降る季節…事故を防止するためにできること

歩行者側ができること

反射材の画像
反射材です。腕に巻くタイプやキーホルダータイプなどさまざまです。
先述の歩行者用信号の意味を踏まえて、それを理解しルールを守ることがまず大切です。あわせて、横断歩道においては、歩行者が優先となりますが過度な優先意識を捨てて無理な横断はしないようにしましょう。
新潟県では冬になると、雪や雨が降る機会が増える傾向にあります。特に悪天候時などには、ドライバーから認識されにくく見落とされる可能性があります。場合によっては、手を上げる、顔や身体をドライバーに向けるなどして横断の意思をドライバーに伝え、信号の有無にかかわらず車が止まったことを確認してから横断するようにしましょう。(※)また、夜間においては、明るい色の服を着用したり、反射材を活用するなどすることも有効です。

(※)新潟県警察では、歩行者が道路を渡る際の横断意思をドライバーに伝える方法として、「渡るよサイン」を推進しています。詳細につきましては、下記のリンクよりご確認ください。

ドライバーができること

大前提として、横断歩行中者などの保護はドライバーの義務です。横断歩道に人がいないことが明らかな場合を除いて、横断中もしくは横断しようとしている歩行者の通行を妨害してはなりません。
冬期においては、降雪などにより視界が悪くなり、歩行者を見落とすリスクが高まります。特に夜間などでは、歩行者・横断者を早めに発見できるように早めのライト点灯と上向きライト(ハイビーム)を活用しましょう。また、雪が積もると歩道や路肩が雪で埋まり、歩行者が車道を通行・横断することや滑って車道側に転倒する危険性があります。圧雪や凍結路面では、ブレーキをかけてもスリップして止まれないケースもあるため、余裕を持った運転が必要です。
これらのことから、冬期特有の道路環境から、万が一の時に備えて速度を落としたり周囲との距離を多めにとって事故防止に努めることが重要です。
(※)以下のお写真は、新潟県内で撮影したものです。
新潟県の雪道の画像
新潟県の雪道の画像

おわりに

11月下旬から12月に入り、新潟県内でも降雪・積雪の時期となります。歩道の通行および横断される場合には、過度な優先意識を捨てて無理な横断はしないことや反射材の着用など事故を防ぐための行動をお願いします。また、ドライバーにおきましては雪道での事故を防止するために、「余裕を持った運転」がとても重要です。時間や心に余裕がなければ、気持ちが焦るだけでなく操作が荒くなったり、先行者との車間距離が詰まってしまうなどして、事故につながる危険性があります。焦りからくるスピードの出しすぎも非常に危険です。また、雪道は刻々と路面状況が変化していることから、路面状況を把握しておくことも大切です。これらのことから、時間に余裕を持ち、「速度を落とす」「車間距離を確保すること」「急がつかないやさしい運転をすること」など、事故を防止するための行動を心がけていただきたいです。