「シートベルトの重要性を研究したい!」地元の小学生姉妹に全面協力

お知らせ 鹿児島

2023年10月23日

鹿児島県内、後部座席シートベルト着用率は33.0%

全国調査結果をもとにJAF鹿児島支部作成
JAFは、警察庁と合同で「シートベルト着用状況全国調査」を実施しています。
2022年、鹿児島県の一般自動車道におけるシートベルト着用率のうち、後部座席同乗者は33.0%と、全国平均よりも9.9%低い結果となりました。前年は30.9%だったため、比較すると向上はしているものの、着用率はまだまだ低いのが現状です。

そのような中、暑さ厳しい7月のとある日、鹿児島県内にお住いのお客様より1本のお電話をいただきました。「テレビでシートベルトコンビンサー体験の映像を見て以来、娘が夏休みの自由研究でシートベルトの重要性について研究したいと言っているのですが、実際にコンビンサー体験ができないかと思いまして。」とのことでした。
 
通常、個人向けの体験会はおこなっていませんが、小学生姉妹の交通安全に対する思いや、探求心に応えるべく、小学2年生、4年生の姉妹とそのご家族を支部に迎え、シーベルトの重要性に関する講習、体験会をおこないました。

※シーベルトコンビンサーとは、シートベルトを着用して台車に着座し、荷台の台車が動くことで、シートベルトの着用効果を体験できる装置のことです。

小学生の親子、支部に来店

8月2日。小学2年生と小学4年生の姉妹、お父様、ご祖父母様の計5名がいらっしゃいました。

まずは、シートベルトクイズに挑戦していただきました。みなさん真剣な表情…!
さすが、シートベルトに関心があるご家族です。「シートベルトは前後ろすべての席でつけます」のクイズは全員正解。
その一方で、シートベルト着用率に関するクイズは、なかなか正解者が出ず。みなさんの想像よりも低い着用率だったようです。
JAF職員による講習内では、JAFの実験動画も視聴。
なかなかの衝撃映像に、シーベルト着用の重要性を目の当たりにしたようでした。講習のあとは、事前に準備してこられた質問にお答えしました。
ノートには、「なぜシートベルトはできたの?いつ作られたの?シートベルトは肩だけじゃなく腰にもあるのはなぜ?」などという素朴かつ純粋な子ども目線の鋭い質問が飛び出し、一旦回答を持ち帰らせていただくものもあるほどでした。勉強熱心な小学生に感激しっぱなしです。

JAF鹿児島支部では、企業・団体・高等学校向けに交通安全の座学講習会を実施しています。
交通安全啓発などにお役立ていただけます。詳細はJAFコーポレートサイトをご確認いただき、講習会 講師派遣申込フォームからご依頼ください。

「本当に時速5㎞?!」小学生念願のシーベルトベルトコンビンサー!

いよいよシートベルトコンビンサーに乗車。ドキドキしながらシートベルトを装着して、いざ始動!ドォーンという衝撃音に目を丸くした小学生へ即座に質問。「これは時速何㎞で走行したときの衝撃でしょうか。」と問いかけると、「30㎞!」「15㎞くらい‥?」という予想が。5kmとは思えない衝撃だったようです。お父様は「5㎞でこの衝撃なら、60㎞で走ってるときはどうなるんだろう…」と声を漏らし、小学生からは「すごい衝撃だった!」と率直な感想をいただきました。

JAFでは、イベントにてシーベルトコンビンサーを展示しています。イベント情報はJAFナビをご確認ください。

シートベルトコンビンサーの説明

予想以上の衝撃にびっくり!

講習会で習った、シートベルトのバックルの形や「CENTER」の表示を実際に確認

後日、素敵なお手紙をいただきました

自由研究の成果を報告いただきました

お父様から、夏休みの研究成果をご共有いただきました。研究結果が分かりやすい文章や色使いで丁寧にまとめられています。小学生が作成した「シートベルト着用の重要性」を下のボタンよりご覧ください。こちらは、小学校内の夏休み自由研究の選考にて、特選を受賞されたとのことです。この研究結果を見て、多くの方がシートベルトの重要性に気づいてくれるはず!と確信しています。小学生の“シートベルト非着用時の怖さを伝え、着用してもらいたい”という気持ちに心を打たれたJAF鹿児島支部職員一同は、さらに交通安全活動に力を入れなければ!とモチベーションが高まった出来事でした。JAFでは今年度もシートベルト着用調査を実施します。結果はJAFコーポレートサイトにて公開予定です。