[Q]車両火災の原因は?

{AA4764BE-D9FC-4F33-B269-D2B9CE8B013A}

[A]燃料やオイル漏れに起因するものや、車内の直射日光があたる場所にライターやペットボトルなどを放置したりすると車両火災の発生確率が高まります。

  • 車両火災の原因は、燃料漏れやバッテリーのショートなどさまざま。
  • ライターやスプレー缶などは車内に放置しない。
  • 車両火災の場合は119番に通報し、可能な範囲で初期消火に努める。

どうして車両火災が起きるのか?

車両火災の原因にはさまざまな理由があります。燃料やオイル漏れに起因するものやエンジンルーム内へのウエスの置き忘れ、バッテリーのターミナルが緩むことで発生するショートによっても発火の危険性が高まります。また駐車場などでエンジンをかけたまま仮眠をした際に間違ってアクセルを踏み込んで、エンジンが空ぶかしで高回転状態を続ける状況が車両火災の原因になることもあります。日頃のメンテナンスや車両の取扱いに十分注意を払う必要があります。また、フロントウインドウにアクセサリーなどをつるす透明の吸盤を貼り付けたりすると、凸レンズ効果により太陽光が集光され、部分的に高温箇所を作り出すこともあります。そもそも、フロントウインドウに貼り付けを行なう場合は、道路運送車両・保安基準「第29条」の細目告示第3節「第195条」に則ったものでなければなりません。さらに水を入れたペットボトルなど光を集める作用をするものも、車内に置くときは注意する必要があります。ほかにはダッシュボード上など、車内の直射日光があたる場所にライターなどを放置したりすると車両火災の発生確率が高まり危険です。車両火災には単独の理由だけでなく、追突事故などでも車両火災に繋がることがあります。とくに高速道路では走行速度が高いため、事故直後に車両火災に繋がることも珍しくありません。

車両火災を防ぐには?

車内には必要がないものを持ち込まず、クルマから離れる際もライターやスプレー缶などの火災を引き起こすものを放置しないようにします。次に、車両の購入後に取り付けを行なった市販品のカーナビゲーションやオーディオ機器、さらにはドライブレコーダーなど、電源を必要とする各機器が正しく接続されていて、ショートすることがないかを適宜確認します。これらの取り付けには専門知識が必要です。ご自身で取り付ける場合は正しく取り付けることに留意し、自信がない場合は専門店に取り付けを依頼します。また、枯れ草など燃えやすいものの付近でエンジンをかけたまま駐車することや、認可を受けていないマフラー、もしくは壊れたマフラーは排気の熱がたまりやすいことから、いずれの場合も車両火災の要因となるため危険です。

万が一、車両火災が発生したら?

万が一にも車両火災に遭遇してしまった場合の応急処置の一例を紹介します。走行中であればハザードランプを点滅させて後続車に対し、緊急事態が発生したことを伝えます。次に、路肩側に停止して携帯電話などで119番に通報するとともに、自らが危険にさらされない範囲で初期消火に努めます。火の勢いにもよりますが上着などで炎を覆って鎮火させるか、ペットボトルの飲料水なども初期消火に役立つ可能性があることを覚えておきましょう。万が一に備え、ホームセンターや自動車用品店などでスプレー式の消火器など、コンパクトなものも販売されていますので、常備しておくと安心です。

2023年06月現在

 

その他のQ&Aを検索する