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[A]新車のときに比べて、徐々にパワーが落ちたのと突然パワーが出なくなったのでは原因が違ってきます。
- 慢性的なパワー低下はエアクリーナー、燃料系、点火系の故障を疑う。
- 燃料の入れ間違いも原因になり、特にガソリンと軽油の間違いは注意。
- 水温計が高温状態でのパワー低下は、オーバーヒートの可能性が高い。
エンジンのパワーが落ちたと感じた場合、その原因はいくつも考えられます。たとえば新車のときに比べて、徐々にパワーが落ちたのか、あるいは、突然パワーが出なくなったのかなどによって、考えられる原因は変わってきます。徐々にエンジンパワーが低下したように感じられるときには、エアクリーナーの汚れが原因となっている場合があります。エアクリーナーが詰まっていると、エンジン回転に必要な空気量を吸入することができません。そのため、アクセルを踏み込んでも期待したようなパワー感が得られなくなります。そのほか、慢性的なパワーの低下には、燃料系や点火系のトラブル、センサー類のトラブルが考えられます。
また、給油後に突然パワーが落ちた場合には、燃料の入れ間違いが考えられます。ハイオク仕様車にレギュラーガソリンを入れた場合、エンジンパワーや燃費が落ちることがあります。さらに、ガソリンエンジンに軽油を入れると、パワーが落ち、黒煙の排出や臭いも異常になります。アクセルを踏み込んでもエンジンの回転が続かずにエンストするようになります。逆に、ディーゼルエンジンにガソリンを入れると、最初はエンジンはかかりますが、しばらくするとパワーダウンして白煙を排出するようになります。また、水温計の針がいつもより高い温度を示している状態で、急激なパワー低下が起きた場合は、オーバーヒート直前の状態といえます。オーバーヒートとは、エンジンの発生熱量が冷却性能を上回ってしまった場合に起こる症状で、本来の性能が発揮されず、そのまま走行しているとエンジンが壊れてしまいます。パワーダウンを感じた場合は、その原因を考え、整備工場で点検する必要があります。
エンジンパワーの低下と考えられるトラブル
症状 | 考えられる原因 |
---|---|
慢性的なパワー不足感 | エアクリーナーの 詰まり |
点火系のトラブル | |
燃料系のトラブル | |
給油直後にパワーが低下 | 燃料の入れ間違い |
水温計が上昇してパワーが低下 | オーバーヒート |
2013年03月現在