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[A]なるべく早く頑丈な屋内駐車場に避難しましょう
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- 激しい降雹時は屋内駐車場に避難するか、落ち着いて減速し停車する。
- 豪雨をともなう降雹時は、冠水の危険がある道路の利用を避ける。
- 降雹での車体破損は車両保険が使える場合があり、保険会社に確認。
運転中に雹(ひょう)が降ってきた場合は安全な場所へ
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天気予報で「雷を伴う」「大気の状態が不安定」「竜巻などの激しい突風」といった言葉が使われたり、また雷注意報が発表されたりした場合は、天候の急変とともに雹(ひょう)が降ることがあります。激しい降雹は車体を傷つける恐れもあるので、なるべく早く頑丈な屋内駐車場に避難しましょう。運転中にひょうが降り出し、運転の継続に危険を感じるほどの降雹で、なおかつ避難できる駐車場など見当たらない場合は、落ち着いて周囲の交通状況を考慮しながら減速し、道路の左側に寄せて停車します。
自宅の駐車場に雹(ひょう)が降ってきたら
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雹(ひょう)は固い氷の粒であることから、勢いよく当たれば車体の表面に無数の傷やへこみを作ってしまいます。また、その粒のサイズが大きければ車庫の屋根を突き破ってしまうこともめずらしくありません。降雹の状況を見て、車体に被害がおよびそうであれば、厚手の毛布や布団等でボディを覆うことで、雹(ひょう)の衝撃を和らげ、損傷を最小限に抑えることができます。
雹(ひょう)による道路の冠水に用心
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降雹時は豪雨をともなう場合が多く、道路の冠水にも注意が必要です。大量の雹(ひょう)が降ると、ひょう自身に加えてそれにより落ちた木々の葉や枝、ゴミなどで排水溝が詰まり、そこに豪雨が重なることで短時間のうちに道路が冠水してしまい、通行中のクルマが立ち往生するという事例も起きています。自治体がホームページ等で公表しているハザードマップで浸水の起きやすい場所を確認しておくと、冠水しそうなルートを避けるためのヒントになります。
雹(ひょう)の損害は保険で直せる?
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ボンネットやルーフについてしまったへこみや傷、またはガラスが割れるなどの雹害を受けたときには修理が必要となります。修理内容によっては高額な出費となってしまいますが、車両保険で補償される場合があります。車両保険の契約内容によって対応できるリスクは違うので、雹害の修理に自分の任意保険が使えるかどうか、加入している保険会社に確認してみましょう。