[A]日常点検のポイントは5つ、エンジンオイルなどの液量の目視が中心です。
- 日常点検のポイントは5つ、エンジンオイルなどの液量の目視が中心。
- タンク位置や各液の補充方法は、クルマの取扱説明書や整備手帳に記載。
- 点検はエンジンが冷えてから、あるいは始動前に安全を確保して行う。
点検場所は5カ所、すべて目で見て確認できる
エンジンルーム内の日常点検ポイントは以下の5項目です。
1:ウインドーウオッシャー液の量
2:ブレーキ液の量
3:バッテリー液の量
4:冷却水の量
5:エンジンオイルの量
これらはすべて目で見て確認することができ、クルマの構造にとくに詳しくなくても点検することができます。また、タンクの取り付け位置など、点検すべき具体的な箇所についてはクルマの取扱説明書や整備手帳などに写真や図で記載されています。点検は走行直後ではなく、エンジン始動前、もしくは走行後しばらくたってエンジンルーム内の温度が下がってから行うようにしましょう。
「1:ウインドーウオッシャー液の量」の点検
ウオッシャータンクを見て、ウインドーウオッシャー液がどの程度入っているかを確認します。タンクが空の状態でスイッチを入れると、ポンプが破損することがあるので注意しましょう。
「2:ブレーキ液の量」の点検
ブレーキ液のリザーバータンクを見て、液面が上限ラインと下限ラインとの間にあるかどうかを点検します。リザーバータンク周りから液漏れがないかどうかも確認します。
「3:バッテリー液の量」の点検
バッテリーを横から見て、液面が上限ラインと下限ラインの間にあるかをクルマを揺らすなどして点検します。液面が見えず、インジケーターで確認するタイプもあります。インジケーターもない場合は、セルのキャップを外し、懐中電灯などで中を照らして液面を確認します。バッテリー液は腐食性が強いので、体、衣服、車体などに付着しないよう注意しましょう。
「4:冷却水の量」の点検
ラジエーターリザーバータンクを見て、冷却水の液面が上限ラインと下限ラインの間にあるかを点検します。
「5:エンジンオイルの量」の点検
オイルレベルゲージを抜き取り、付着しているオイルを拭いてからいっぱいまで差し込み、再び抜き取ってオイルの量が上限ラインと下限ラインの間にあるかどうかを見ます。またオイルの汚れを確認し、汚れている場合は交換します。
この他にはオートマチックトランスミッションの点検として、ATF(オートマチックトランスミッションフルード)の量の確認があります。ただしATFは自然に減少するようなことはなく、頻繁に交換する必要はありません(各メーカーの交換目安は4万〜10万km)。ATFの点検方法は、エンジンオイルと同じようにレベルゲージで確認しますが、ゴミなどの混入に注意しなければなりません。糸くずや髪の毛程度のゴミが入るだけでもオートマチックトランスミッションの調子に影響を及ぼす場合があるので、異物の混入に対してはとくに配慮が必要となります。もし、規定値よりも少ない場合は、ATFの液漏れが疑われますので、早急に整備工場で点検をしてもらうようにしましょう。
2020年01月現在