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[A]速度を上げてカーブを曲がるとき、クルマが内側に切れ込む特性をオーバーステア、外側に膨らむ特性をアンダーステアと言います。
- オーバーステアは速度の上昇にともない後輪が横滑りする現象。
- アンダーステアでは逆に速度が上がるにつれて前輪が外に膨らんでいく。
- 多くのクルマが走行安全性を考慮しアンダーステアの特性を持つ。
オーバーステアやアンダーステアという言葉は、クルマのステアリング特性を表すものです。一定のハンドル角で大きく旋回しているとき、速度が上昇するに従って、クルマが内側に切れ込んでいってしまうことをオーバーステアといいます。具体的には速度を上げるにつれて後輪が横滑りしていく現象です。この現象を抑えるには、アクセルを緩めて減速させることが必要ですが、減速が大きいとクルマの荷重が前にかかり、後輪が浮き気味になってグリップ力の低下を招き、オーバーステアが強調されることもあります。
同じように、一定のハンドル角で大きく旋回していると、速度が上昇するに従って、外側に膨らんでいってしまうクルマがあります。こちらはアンダーステアといいます。こちらは、前輪の横滑りによるものです。これを抑えるには、アクセルを緩めて速度を落とすのが効果的です。オーバーステアと比べるとスピンに発展することが少ないので、走行安全性を考慮し、ほとんどのクルマは、基本的にアンダーステアとなるように設定されています。
そのためもあって、最初はアンダーステア傾向だったのに、途中からオーバーステアに移行してしまうようなクルマもあります。この特性をリバースステアといいます。また前輪駆動車で、旋回しながら速度を上げていってアンダーステア現象が起こったとき、アクセルを戻すと横方向のグリップ力が回復し、車体が内側に切れ込むことがあります。こちらはタックインといいます。ちなみにオーバーステアでもアンダーステアでもなく、速度を上昇させても半径の軌跡に変化がない持性をニュートラルステアといいます。
2024年08月現在