[Q]高速道路は100km/hで走行すればよいのですか?

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[A]普通乗用車は最高速度100km/h、最低速度50km/hというルールは、あくまでも高速自動車国道の本線車道で、速度指定のない区間に限ったものです。

  • 高速自動車国道の本線車道で速度指定のない区間に限り普通乗用車の最高速度は100km/hで、最低速度は50km/hのルールとなる。
  • 最高速度が指定されていればその最高速度を超えないようにする。

高速道路とは、正確には道路法第3条にある道路の種類のひとつである高速自動車国道と、残る一般国道・都道府県道・市町村道の中から第48条の2で規定された自動車専用道路の双方を指します。いずれもそれ以外の道路と比べて高い速度域で走ることができ、長距離をクルマで移動する人にとって、不可欠な存在です。高速道路を走行する際に注意したいのが、制限速度です。普通乗用車は、道路交通法施行令第27条によって最高速度100km/h、第27条の3によって最低速度50km/hとなっています。このルールは、最高速度は本線車道またはこれに接する加速車線もしくは減速車線、最低速度は本線車道に限ったものです。

標識や標示によって、最高速度が指定されているところでは、道路交通法第22条にあるとおり、この指定が法定最高速度より優先されることになるので、その最高速度を超えて運転してはいけないことになっています。同様に、最低速度も遵守する必要があります。高速自動車国道でも自動車専用道路でも、このルールは共通です。標識や表示によって指定された最高速度は、法定最高速度を下回る場合がほとんどですが、中にはそれを上回る場合もあります。最近、高速自動車国道の一部区間で、最高速度が120km/hとなっているのはその一例です。

悪天候の時には、その状況に応じた安全な速度で走らなければなりません。長い間、高速で走り続けた場合や夜間では、速度感覚が鈍るので、速度計でスピードを確認しながら走行します。もちろん道路交通法第26条にもあるとおり、車間距離にも注意が必要です。路面が乾燥していて、タイヤが新しい場合は100km/hでは100m、80km/hでは80mの車間距離が必要ですが、路面が濡れ、タイヤが減っている場合には、その2倍程度の車間距離をとるように心がけましょう。

標識や標示でとくに速度指定のない高速自動車国道の本線車道での制限速度

自動車の種類 最高速度(km/時) 最低速度(km/時)
大型乗用自動車、特定中型貨物自動車以外の中型自動車、普通自動車(三輪のものを除く)、大型自動二輪車、 普通自動二輪車 100※ 50※
上記以外の自動車 80※
他のクルマを牽引する時

※標識や標示によって最高速度や最低速度が指定されている箇所や区間では、それぞれの指示に従わなくてはいけません。

備考
  • (1)本線車線が道路の構造上往復の方向別に分離されていない区間では、道路交通法施行令第27条の2にあるように、この表の適用はなく、一般道路と同じです。
  • (2)高速自動車国道で他のクルマを牽引して走ることができるのは、道路交通法第59条の牽引制限を満たした自動車、つまり牽引するための構造と装置のあるクルマが、牽引されるための構造と装置のあるクルマを牽引する場合に限ります。
  • (3)表中の普通自動車は道路交通法による区分であり、いわゆる軽自動車を含みます。

2023年05月現在

 

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