[Q]ヘッドランプのハロゲン、HID、LEDはなにが違うのですか?

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[A]それぞれ独自の構造を持ち、HIDは明るさ、LEDは省エネルギーが特徴です。

  • ハロゲンは白熱電球をベースに内部にハロゲンガスを封入して性能を向上。
  • HIDはキセノンガスなどを封入したバルブ内の電極間の放電で点灯。
  • LEDは発光ダイオードとも呼ばれ、電気を流すと発光する半導体の一種。

ハロゲンとHIDは構造が大きく違う

現在自動車のヘッドランプに多く使われている種類としては、ハロゲン、HID、LEDがあります。

ハロゲンは白熱電球と同じ構造で、電球内部のフィラメントに電流を流すことで、フィラメントが高温になり発光するという原理です。一般的な白熱電球との違いは、内部にハロゲンガスを封入していることで、明るく長寿命になっています。光の色が白に近いことも特徴になります。

HIDというのは、High Intensity Discharge(高輝度放電)の略語です。電極の間に高電圧をかけると、内部に封入されているキセノンガスなどが活性化して発光するというのが原理で、蛍光灯に似た構造になります。

ハロゲンに比べて、少ない電力消費量で約2~3倍の明るさが得られることから、2000年前後に急速に普及が進みました。ディスチャージヘッドランプ、キセノンヘッドランプなどと呼ぶこともあります。

LEDは半導体の一種

近年採用が進むLEDは、Light Emitting Diode(発光ダイオード)の略語で、電気を流すと発光する半導体の一種です。まず赤色、続いて黄緑色が発明され、この2色を重ね合わせるとオレンジとなることから、自動車へはブレーキランプやウインカーなどから導入が始まりました。

さらにノーベル賞を受賞したことでも知られる、日本人研究者による青色LED発明によって、白色光が可能になりました。消費電力が少なく長寿命であるうえに、コンパクトなのでデザインの自由度も高いことから、高照度化技術の開発にともない、ヘッドランプへの採用が進んでいます。

2025年10月現在

 

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