[Q]ETC2.0とは何ですか?

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[A]従来のETCの進化版で、より高度なデータ通信が可能です。

  • 料金の自動決済に加え、ITSスポットからの運転支援情報を得られる。
  • 走行経路情報から、料金割引や新しいサービスの民間活用も予定。
  • ETC2.0のサービス利用には、対応の車載器とカーナビまたはスマホが必要。

従来からのETCとは何が違うのですか?

従来のETCは、高速道路などの料金所を止まらずに通過できる、通行料金の自動決済システムでした。その進化版がETC2.0です。ETC2.0は全国の高速道路に設置されたITSスポットで走行車両の経路情報を収集し、その情報を活用したサービスを展開しています。

ITSスポットとは、道路に設置された高速・大容量の通信システムで、全国の高速道路を中心に整備されています。このサービスにより、従来の通行料金決済機能だけでなく、渋滞・規制情報や災害情報などの多様な運転支援情報も利用できるようになりました。さらに新サービスとして、走行経路情報を活用した料金割引や、民間サービスへの活用が予定されています。

なお、2011年より開始されたDSRC車載器による「ITSスポットサービス」は、2014年10月より「ETC2.0サービス」に名称が統一されました。また、DSRCは専用狭域通信の略称で、自動車と高速道路沿いなどに敷設された通信装置との無線通信技術です。

どんなサービスが受けられる?

ETC2.0では通行料金の自動決済のほかに、ITSスポットから運転支援サービスが受けられます。「情報提供サービス」として①「安全運転支援」、②「渋滞回避支援」、③「災害時支援」のサービスがあります。

①では、事故多発地点や渋滞末尾、急カーブ、落下物情報、工事規制、路面の積雪など、ルート上に発生している要注意箇所の手前で音声や画像による注意喚起を行います。②では、ITSスポットから広域(最大で約1,000km程度)の道路交通情報がリアルタイムに配信されます。この情報を元に、ETC2.0対応カーナビゲーションが効率の良い、最適なルートを提示します。③では、災害発生時には発生状況と支援情報が提供されるなど、ドライバーの安全運転を支援する情報が随時配信されます。また、ETC2.0対応カーナビゲーションの一部機種に限られますが、高速道路のサービスエリアや道の駅などに設置されたITSスポットで、インターネットに接続することも可能です。

さらにETC2.0の新サービスとして、首都圏の圏央道の料金割引サービスや、社会実験として一時的に道の駅等の施設へ出て再び高速道路に戻った場合も連続走行としての料金を適用する施策が実施(利用条件あり)されています。

ETC2.0を利用するにはどんな準備が必要?

ETC2.0サービスを利用するためには、ETC2.0対応の車載器とETC2.0対応のカーナビゲーションまたはスマートフォンが必要です。受信情報はスマートフォンでも表示可能ですが、適応するスマートフォンの機種が車載器により異なるので、詳細は車載器メーカーのウェブサイトで確認してください。なお、ETCカードを新しくする必要はありません。またDSRC車載器でも、ETC2.0の情報提供サービスが利用できます。

ただし、2015年6月30日より以前にセットアップ(登録)したDSRC車載器を使用している場合は、そのままではETC2.0の新サービスが利用できません。DSRC車載器をETC2.0に再セットアップする必要があります。2015年7月1日以降にセットアップされたDSRC車載器はETC2.0対応済みなので再セットアップの必要はありません。

なお、ETC2.0車載器と従来のETC車載器は併用できません。ETC2.0車載器の購入と取り付け、セットアップは、自動車販売店やカー用品店などの専門店で行なうようにしましょう。

2022年08月現在

 

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