[Q]自動車のアルファベット入りナンバープレートとは?

{4BCF96AB-B2BD-4509-8428-5B02DBD4E304}

[A]乗用車にアルファベット入りのナンバーが導入された理由は、「希望ナンバー制度」で人気が集中している一部の番号を使い果たしたからです。

  • 2018年1月に、乗用車用のアルファベット入りナンバーが初交付。
  • 分類番号の下2桁に、誤認しにくいアルファベット10文字を使用。
  • 希望ナンバー制で払底した人気の番号も、引き続いて交付ができる。

なぜ、アルファベット入りのナンバーが必要なのか?

クルマのナンバープレート(自動車登録番号標)は、地名(登録された運輸支局などを表す文字)、地名の横にある2〜3桁の数字(種別や用途を表す分類番号)、ひらがな(事業用か自家用かを判別する文字)、4桁の大きな数字(登録番号)で構成されています。そのクルマが自動車登録ファイルに登録され、検査を受けており、保安基準に適合していることを表すものです。

このうち分類番号の部分に、アルファベット(法律ではローマ字)が入り始めました。導入された理由は、手数料を支払えば大きく記される4桁の番号を好きな数字にできる「希望ナンバー制度」で、人気が集中している一部の番号を使い果たしたからです。一度使ったクルマのナンバープレートは、車両の特定にナンバープレートを使うなどの理由から再度使われることはありません。そのため人気の数字が払底してしまう問題は以前から指摘されていました。しかし分類番号へのアルファベットの導入によって、今後も利用者に希望のナンバーを提供できるようになりました。

2017年にアルファベットの導入などを記した道路運送車両法施行規則の一部改正が施行され、2018年より東京都、神奈川県、愛知県などから交付が始まっています。最初は登録車だけでしたが、まもなく軽自動車にも適用されました。新制度が導入された後でも、番号が払底していなければ3桁とも数字の分類番号のままで交付されます。アルファベットは分類番号の下2桁で使用でき、「30A」「3C7」「5FH」などと表記されます。使用されるアルファベットは、数字との間違いを防ぐために、当面A、C、F、H、K、L、M、P、X、Yの10文字となっています。

アルファベットを使ったナンバーは他にもある?

これ以外にもアルファベットを使ったナンバープレートはあります。
二輪車のナンバープレートは、今のところ希望ナンバー制度はありませんが、排気量251cc以上の小型二輪車では分類番号がないこともあって、一部の地域で番号が払底してしまうという問題がありました。そこでひらがなの前にアルファベットを加えることにしました。クルマより前に導入されており、今のところC、L、Vの3文字が用意されています。

一方、駐日米軍の軍人や職員が使用するクルマには、通常はひらがなが使用される判別文字がアルファベットになっているものがあります。こちらにはE、H、K、M、T、Yの6文字が使われることが、自動車登録規則で定められています。

2024年06月現在

 

その他のQ&Aを検索する