[Q]ナンバープレートの役割や取り付ける意味とは?

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[A]自動車用ナンバープレートは、公道を走る車両には必ず取り付けなければなりません。個々の車両を識別する役割があり、犯罪や事故への迅速な対応にも役立ちます。

  • 車両の種別や用途で、ナンバープレートの大きさや配色が異なる。
  • 外交官用や自衛隊用など特殊なナンバープレートがある。
  • 名所や旧跡などの図柄入りご当地ナンバーは、2018年に交付開始。

ナンバープレートの役割や意味とは?

自動車用ナンバープレートは、道路運送車両法第19条で、見やすいように表示しなければ、その自動車を運行してはいけないとあります。位置については、道路運送車両法施行規則第8条の2で、運行中に番号の判読ができるように、自動車の前面および後面の見やすい位置に確実に取り付けることとしています。ナンバープレートには、個々の車両を識別する役割があります。犯罪や事故への迅速な対応にも役立つので、公道を走る車両には必ず取り付けるようにしましょう。
一般的なナンバープレートは道路運送車両法の種別により、正式な呼び方が異なります。普通自動車や小型自動車(二輪を除く)、大型特殊自動車などでは「自動車登録番号標」、軽自動車や排気量125ccを超える二輪車では「車両番号標」と呼びます。原動機付自転車や小型特殊自動車では、「標識」と呼ばれます。

自家用と事業用で色が異なる

ナンバープレートの配色は、自家用(レンタカー用を含む)と事業用で分けられます。たとえば、自動車登録番号標の自家用は白地に緑文字が使われますが、事業用は緑地に白文字です。軽自動車(二輪を除く)は、自家用が黄色地に黒文字、事業用は黒地に黄色文字が使われます。

大きさは3種類

大きさは3種類あり、使用車両が定められています。大型サイズのナンバープレート(横44㎝×縦22㎝)は、車両総重量8t以上または最大積載量5t以上の普通貨物自動車や、乗車定員が30人以上の普通乗合自動車に使われています。中型サイズのナンバープレート(横33㎝×縦16.5㎝)は、大型サイズのナンバープレート取付車と二輪車などの小型サイズのナンバープレート取付車以外の自動車に取り付けられます。軽自動車にも使われており、最も普及しているサイズといえます。小型サイズのナンバープレート(横23㎝×縦12.5㎝)は、総排気量125ccもしくは定格出力0.60kW(キロワット)を超える二輪車などに使われます。

特殊なナンバープレートとは?

上記のほかにも、様々なナンバープレートがあります。身近な例でいえば、「臨時運行許可番号標」です。プレートに赤い斜線が引かれたもので、車検が切れた自動車を車検場などに回送する場合に限り、例外的に公道の運行を認める際に交付されるもので、道路運送車両法にも記してあります。

外務省が交付するナンバープレート

また、各国の大使館や国際機関などの求めに応じて、外務省が交付するナンバープレートがあります。この「外交官ナンバープレート」は、日本に駐在している外交官(外国の大使や外交職員など)の車両に付けられます。数字の左に「外」と記されており、外の文字を丸で囲っているのは特命全権大使(大使館のトップ)用、「代」は代表部を表します。ここまでの3つはプレートの色は青地に白文字で、「領」が記された領事団用は白地に青文字となっています。

自衛隊用

自衛隊で使用される車両は、道路運送車両法ではなく、自衛隊法が適用されます。ナンバープレートには、たとえば00-0000のように6桁の数字が書かれており、最初の2桁で車両の種類を表しています。

図柄入りご当地ナンバーには、どんな種類があるの?

ナンバープレートは、新しい機能や制度でも注目されることがあります。たとえば、ナンバープレートの文字部分が光る「字光式ナンバープレート」(字光式自動車登録番号標)です。愛車のファッションアイテムとして装着を希望する人もいます。また、ナンバープレートに表示される4桁以下の数字部分を自分で選べる「希望番号制度」も、所有者の記念日や好きな数字などを表現できる制度として好評を得ています。
地域振興や観光振興などに役立てられる「ご当地ナンバー」も、いろいろな話題を提供しています。ご当地ナンバーは、地域の要望に応じて新たな地域名を表示できるナンバープレートで、正式には「新たな地域名表示ナンバープレート」といいます。
2018年からは、国土交通省が各地の風景や観光資源などの図柄を入れた新しいご当地ナンバーの交付を開始しました。さらに図柄入りナンバープレートでは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会、大阪・関西万博などを記念した特別仕様も交付されています。図柄入りのご当地ナンバーにはカラーと白黒の2種類があり、カラーは各地域の交通改善などに使われる寄付金を支払う必要があります。種別による色や柄の違いはなく、登録自動車の事業用には緑色の縁取り、軽自動車には黄色の縁取りが施されます。

2024年02月現在

 

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